■資源国通貨は、安易に買わない方が良いか
IMF(国際通貨基金)は、先日、2015年の中国GDP成長率の予想を6.8%に引き下げました。これまで中国は、7%の成長率は死守という姿勢だったので、かなり深刻な状態だということがわかります。
私は、中国経済の低迷は長期化すると考えているので、原油価格も40ドル台で低迷、場合によっては、再び1バレル=40ドルを割り込む状況も出てくるのではないかと思っています。
(出所:米国FXCM)
となると、豪ドル、NZドル、加ドルなどは、まだまだ試練が続くということだと思います。
長期投資をする方なら良いと思いますが、比較的、短期の取引をしている人は、安いからといって安易に買わない方が良いのではないでしょうか。
■しっかりとレンジを決めて、その中で売買を!
さて、直近の話に戻りたいと思います。
本日(日本時間9月25日午前6時)は、マサチューセッツ大学でイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演をする予定になっています。
ここで、彼女が利上げに関してどのような発言をするのか、市場が注目しています。
今の状況では、2015年10月ないし12月の利上げが濃厚ということですが、どちらかと言えば、12月利上げの方が現実味はあります。であれば、そんなに極端なことは言わないのではないでしょうか。
最近、FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーは、中国経済の低迷も気にしているようなので、より慎重な判断になってくると思います。
こんな状況の中で、トレードするのは難しいのですが、しっかりレンジを決めて、その中で売買するということを心がけたいものです。
たとえば、ユーロ/米ドルは、2015年8月の1.17ドル台というのはちょっと異常値でしたが、だいたい1.10ドル~1.14ドル程度のレンジに収まっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
米ドル/円も、119~121円といったあたりでしょうか。
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