■ユーロ/米ドルの動きは、2015年3月と似ている
一方で、ユーロ/米ドルはどうでしょうか。
こちらは、今の相場を見ていると、2015年の3月を思い出します。
2015年1月に大きく値を下げたユーロ/米ドルですが、その後、2月に入って、こう着状態となりました。
そして3月になり、再び下落を始めたのですが、1000ポイント弱下落して、1.05ドルを割り込んだところで跳ね返され、それ以降は下がらなくなってしまいました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
今回も、1.15ドル手前から下落をはじめ、1.07ドルを割り込んだところで跳ね返されています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
少しレベルは違いますが、同じような展開となっています。
■GSはパリティ割れを予想しているようだが相場は終わり?
2015年年初も、ゴールドマン・サックスなどは、1.0ドルを割り込むとの予想を出していましたが、今回もまた、「2015年末までにパリティ(1ユーロ=1米ドル)を割り込む」と言い出しました。
確かに、米国は利上げ、ユーロは追加金融緩和となれば、ユーロ安・米ドル高というのはわかりやすいのですが、この世界は、みんなが同じことを言い出すと、相場は終わりというのが常であるので、どうもそれが気になっています。
■豪ドルの急上昇は、指標結果に対する一時的な反応か
最後に、オセアニアを見てみましょう。
11月12日(木)、オーストラリアの10月雇用統計が発表されました。
新規雇用者数の事前予想は、1万5000人の増加でしたが、結果は5万8600人の増加。特にフルタイム雇用者の伸びが4万人と、とても良い結果となっています。
こうした予想外の良い結果に、豪ドルは、対米ドル・対円とも上昇しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 1時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
しかし、豪ドル/米ドルのチャートを見る限り、豪ドルは、まだ下降トレンドの中にあります。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 週足)
豪ドル/米ドルの上値は、せいぜい0.72ドル前後で、予想外の指標に反応した一時的な現象と、とらえておいた方が良いのではないでしょうか。
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