■米ドル/円は2014年と同様の動きに
そして、米ドル/円もその調整の影響を大きく受けます。
昨年(2014年)の米ドル/円は10月15日(水)に反発を開始し、12月5日(金)の米雇用統計の翌営業日(12月8日)に高値(121.85円)到達後、反落。
【参考記事】
●ザイFX!で2014年を振り返ろう!(6) 【ザイFX!編】西原氏の取引が丸見えだ!
今年(2015年)も同様で、米ドル/円は、10月15日(木)に118.06円でボトムアウトした後、上昇開始。そして12月4日(金)の米雇用統計後、12月7日(月)に123.48円まで上昇後に反落。12月9日(水)のロンドン、NY時間では、121.07円まで下落しています。
(出所:CQG)
■調整局面入りで、ユーロ/米ドルは上値を追う展開か
まだ12月15日(火)~16日(水)に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていますが、12月3日(木)のECB理事会が想定以下の内容であったため、マーケットはすでに調整局面入り。
特にダウンサイドに多くのオプションを残しているユーロ/米ドルはじり高の展開であり、調整により、当面上値を追う展開でしょうか?
(出所:CQG)
米ドル/円の120~121円台は、中長期の参加者にとっては米ドルの押し目買いの好機になると想定していますが、短期では当面、もみ合いが続くのでしょう。
(出所:CQG)
調整局面入りした主要通貨は、12月16日(水)までは方向感なく推移する可能性が高そうです。
特にオプションを中心にポジションが残存しているユーロ/米ドルの反発と、昨年(2014年)と同様の動きをしている米ドル/円の反落を警戒。
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