■豪中銀総裁補佐が通貨高けん制、豪ドル反落に警戒
鉄鉱石の反落と比較すると、現状の豪ドルは調整が終わってない状態と言えます。
(出所:CQG)
鉄鉱石さえ高値で安定していれば、通貨高(豪ドル高)に対して、コメントしないRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])ですが、本日(3月17日)、豪ドル/米ドルが0.75ドル台を回復したレベルで、RBAのデベル総裁補佐がけん制コメントを出しています。
RBA's Debelle: Says would like a lower AUD (豪ドルはより低い水準が望ましい)
低迷する東南アジア諸国と違い、堅調な雇用を背景に回復の兆しがみえてきたオーストラリア経済。
しかし、鉄鉱石価格が反落気味になった状態で通貨だけ続伸すると、回復気味の経済が失速する懸念が出てきます。
加えて要注意なのが豪ドル/円。
ECB(欧州中央銀行)理事会、日銀会合、FOMC(米連邦公開市場委員会)と3大中央銀行の金融政策決定会合というビッグイベントを経て、マーケットはリスクオフに推移しています。本日(3月17日)、日経平均は後場から大きく値を下げ、米ドル/円では円高が進行。久々に111円台まで下落しました。この点から、豪ドル/円の下げ余地が拡大。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
上昇に過熱感が出て、RBAも懸念を示し始めた豪ドルの反落に警戒です。
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