■コンセンサスはEU残留が多数だったが…
みなさん、こんにちは。
世紀の大イベントと化した英国国民投票ですが、事前の報道では「Bremain(英国のEU残留)」とのコンセンサスが多数でした。
テレビ東京で放送されている早朝の経済番組「ニュースモーニングサテライト」(通称:モーサテ)では、出演している市場関係者に「モーサテ・サーベイ」というアンケートを実施していましたが、こちらは100%が「Bremain」でした。
【参考記事】
●EU残留予想はモーサテ100%、ザイFX83%。驚きの英国国民投票・緊急アンケート結果
その影響なのか、取引所取引のくりっく365を運営する東京金融取引所の資料などによれば、ミセスワタナベのポジションも、英ポンド/円は買い建て(Long)のまま、世紀のイベントに突入したようです。
(出所:東京金融取引所のデータよりザイFX!編集部が作成)
■BBCが「Brexit確実」と報道し、英ポンド暴落
当初はマーケットのコンセンサスどおり、「Bremain」優勢。
日本時間6月24日(金)早朝に、英ポンド/円は一時160円台、米ドル/円は106円台後半まで急騰。
【参考記事】
●英国民投票締切り直後の調査会社発表でEU残留が52%と僅差優勢。ポンド急騰!
ただ、その後、「Brexit(英国のEU離脱)」が優勢となり、東京時間の午後に入り、英ポンド/円は急反落。
そして、BBC(英国放送協会)が「Brexit確実」との報を流すと、英ポンド/円は一気に133.42円まで暴落。
【参考記事】
●ついに英国のEU離脱が確定的な状況に!! 英ポンド暴落、米ドル/円も100円割れ!
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 30分足)
■米ドル/円は一時、99.11円まで暴落
米ドル/円は、最近の当コラムで最初のターゲットとしていた100.60円を一気に突き抜け一時、99.11円まで暴落。
【参考記事】
●ドル/円は105円決壊で100.60円へ下落中! 英ポンド/円は1カ月以内に30%乱高下!?(6月16日、西原宏一)
(出所:CQG)
マーケットの一部では、「Brexit」も織り込み済みという意見もありましたが、それを否定していたのがオプションのボラティリティ。
1カ月ものの英ポンド/円のボラティリティが30%と高騰しているということが、今回の「Brexit or Bremain」というイベントの影響のすごさを示していました。
【参考記事】
●ドル/円は105円決壊で100.60円へ下落中! 英ポンド/円は1カ月以内に30%乱高下!?(6月16日、西原宏一)
仮に「Brexit」がすでに織り込み済みであれば、このような高いボラティリティをオプション市場が示すわけがありません。
(出所:CQG)
BBCの「Brexit」宣言を受け、米国の利上げ予測は大きく後退…
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)