■動かない? 理由は簡単、材料がないからでしょう
金融市場は完全に膠着相場に入ってきました。もはや、「夏枯れ相場」と言うだけでは説明がつかないほどの膠着です。
今週(8月22日~)は、「お盆休み」明けとあって、市場参加者が完全に戻ってくることから、実需勢をはじめとした活発なフローが期待されていました。
しかし、為替市場は、米ドル/円では100円を意識した中で極めて狭いレンジ取引を繰り返しているほか、日経平均にいたっては「日銀のETF(上場投資信託)買入れ」を巡る思惑が交錯してしまい、投機筋といった、本来であれば相場の仕掛け役を果たす向きも、そっぽを向いてしまって一向に動意付く兆しが見えてきません。
理由は簡単、材料がないからでしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
(出所:株マップ.com)
■ダルい相場展開は長期化する可能性あり
前回のコラムで、もし、相場が円安方向に動くとしたら、こんな要因だと説明し、さらにそれが現実のものとなる可能性は低いことも指摘しました。
【参考記事】
●3つの米ドル上昇要因、いずれもその可能性は低い。当面は米ドル売り戦略で!(8月18日、今井雅人)
今のところ、その様子に変化はありません。逆に、リスクシナリオによる円高、あるいは株安の展開も今のところ材料難です。
正直に申し上げて、このダルい相場展開はかなり長期化する可能性が高いと危惧をしているところです。
■米ドル/円の想定レンジは、当面99~102円程度
私自身も、米ドル/円で細かいレンジトレードを続けています。
こういった膠着感が高まっている時というのは、レンジ設定の水準を間違えさえしなければ、意外と小銭を稼げることが多いので、割り切って、少し考えてみていただければと思います。
私自身は、当面99~102円程度の中での小動きであるとの見通しの下に、その範囲内でのレンジトレードを続けています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
さて、材料がなかなか見つからない中で…
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