トランプ相場とはいったい何なのか。いまだにリスクテークが続いており、米国株は連日のように歴史的な最高値を更新してきている。年間のレベルではまだまだだといいながらも、ドル円もユーロ円もかなりの勢いで上がってきている。
大統領選までは年末にも108円台くらいまで上がるだろうという予想も大方だったが、それはクリントン氏が当選した場合のこと。トランプ氏だったら、かなりのリスクオフが想定されていた。誰も水準は指摘しなかったが、直前のレベルが100円を割れそうだったことを考えると、95円とか90円台もありうるとしていたのだろう。
しかし悲観論が現実のものとなっても、実際はそうはならなかった。選挙結果の出た半日くらいはリスクオフ、しかも大きなリスク回避の流れとなって、グローベックスではS&P先物がサーキットブレークに引っかかって取引が止まるほどだった。
ストップ安しているのだから、この後、再開したらどこまで下げ続けるのか、わからないということでもあった。しかしそれが見事に反発に転じた。いや反発くらいならば想定の範囲内であったろう。短期的にもグレートがつくくらいのショートカバーは起こってもおかしくはない。
それが発射地点であるドル円の104円台や105円台も上抜けしてきて、半年ぶりの高値水準まで持ち上がってきた。しかもなおも高値圏で張り付きなのである。後の問題はこのままもっと進むのかどうかであろう。ドル円は年末にも115円台とかまで行ってしまうのか。ダウ平均は2万ポイントまで行ってしまうのか、など。
ここで過去のパニック的なことを振り返ってみると、アナロジーが適用できると考えられる。今世紀に入っての最初のパニックはニューヨークのテロであった。あの時は何が起こったのかわからないうちに、マーケットのほうが1か月近くクローズされてしまった。
再開したときも若干のリスク回避に流されたが、12月に至る頃には完全に値は戻しきり、飛行機が突っ込む直前のレベルをも上回ってくる始末。それまでドル円や株券をショート攻めしていた連中にとっては、何のこっちゃ、という感じである。その後に本格的な下げ相場に突入したのは、半年後の夏が終わってからであった。
またリーマンショックといわれるサブプライムローンが問題になった時もそうであった。金融機関が損失を次々と出していても、なかなかベア相場入りしないで、すぐに相場は反転・上昇に向かう。しかるに誰も危険を感じなくなってから、時間にして1年ほども遅れてから、急激で大幅な下げに見舞われるのだ。
いずれにしても最初の危機が判明しても、いいとこ取りをする傾向が強い。大地震が来てもテロが起こっても、復興でお金がたくさん出回るようになるとか、政府が積極財政に打って出るはずだ、とか。そして危機の本質のほうは見ないようにする。それがアメリカの楽観主義の最たるものであるのでもあるが。
とにかく今はトランプ政権になって、大幅減税になるとか、政府支出が増大するなどの、いいとこ取りが続いている。しかしTPPの離脱は宣言したが、これはアベノミクスでも唱えているように成長戦略のはずである。
またメキシコなどからの輸入品に高い関税をかけようものならば、アメリカの国内産業が参る構図であることは明らかだ。これもまた半年、1年遅れでしかマーケットに反映されてこないのかもしれない。
日本時間 16時00分
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