■税制改革案発表のセル・ザ・ファクトを警戒!
今週(4月24日~)は25日(火)の朝鮮人民軍創設85周年パレードのほか、26日(水)にはトランプ大統領が税制改革案を発表、27日(木)は日銀とECB(欧州中央銀行)の会合が控えています。
トランプの税制改革については、当選直後から期待が高く米ドル高要因のひとつとなっていたこと、また、議会を通過させられるかどうかの懸念が残ることなどから、実際に発表されれば「セル・ザ・ファクト」となる可能性もありそう。
【参考記事】
●米利上げ後の米ドル安継続、米ドル/円は110円割れへ。下値模索はなぜまだ続く?(3月23日、西原宏一)
日銀とECBですが、政策変更の予想はありません。トランプ政権の姿勢を見ると、日銀も積極的な円安政策は打ち出せないでしょう。
28日(金)は米国の暫定予算が期限切れ。これに伴う政府機関の閉鎖が懸念されています。
今はあまり報道されていませんが、注目されてくると米ドル安要因となるかもしれませんね。
【参考記事】
●自由の女神閉鎖で観光客の怒り買う米国。米ドル/円97円台は買い方針だけど…(2013年10月3日、今井雅人)
4月の相場を振り返ると、シリアへのミサイル発射、北朝鮮、フランス選挙とリスクオフイベント、円高材料が尽きませんでした。
北朝鮮についてはまだ通過していませんが、ひとつひとつ乗り越えながら米ドル/円は底固めをしていくイメージです。ただ、118円を目指すような一方的な円安はまだ想定していませんし、4月24日(月)の窓を埋めるような動きもあるかもしれませんね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■米ドル/円、英ポンド/円の押し目買いで
今週はチャートの形から見ると、英ポンド/円の買いがおもしろそうですね。
IMM(国際通貨先物市場)でも、英ポンド売りのポジションはBrexit直後以上の大きさ。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
膨らんだ英ポンド売りポジションの解消が始まれば、英ポンド高圧力となります。
Brexitがテーマとなり始めた2015年末あたりから、英ポンド/円の急落が米ドル/円の下落をリードする場面も目立ちました。英ポンドが底入れしてくると、米ドル/円での円高材料がひとつ解消されます。
米ドル/円のロングポジションはメルマガ「FXトレード戦略指令!」でも書いたように、4月24日(月)朝の高値で一部、利益確定しましたが、米ドル/円、それに英ポンド/円も、押し目を待って買っていきたいですね。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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