■2%以上は、先進国では米国債だけ。魅力的な投資先に
2点目は、世界中でだぶついている資金が、米国の国債市場に流れ込んでいることです。
ご存知のとおり、現在は世界中が歴史的な低金利の水準にあります。その影響から、世界中で投資資金がだぶついています。
米国の国債市場は、世界でもっとも規模が大きく、流動性が高い市場です。そのうえ、低金利とはいえ、10年物国債でも2%以上の利回りがある国債は、先進国では米国だけです。
(出所:Bloomberg)
世界の大手機関投資家が、米国の国債に投資したくなるのは当然でしょう。そうした買いが、国債の価格を維持しているために、金利が上昇しないという面もあるのではないでしょうか。
■今はレンジ相場か。米ドル高は当面先になりそう…
個人的な見解としては、いずれ米ドル高になるチャンスはまだあると感じています。しかし、金利環境からみると、それもかなり先になるのかもしれないと思っています。
【参考記事】
●タカ派FOMCと円安でドル/円に上昇余地! ユーロ/ドルは下抜け見据えて売りで回転(6月20日、バカラ村)
●サイクル的に米ドル/円はいったん底打ち? 要人発言注目だが深く考えず押し目は買い(6月19日、西原宏一&大橋ひろこ)
●為替相場にトランプ・ラリー再来!? 米ドル続伸のサイン点灯、米国株もまだ崩壊しない!(6月16日、陳満咲杜)
当面、トレンドが出るような状況ではないということなので、引き続きレンジ相場が続くという認識でいたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 週足)
こういう環境では、決して、追いかけ買いや、追いかけ売りをしないよう心がけることが大切です。
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