■米国経済に朗報、雇用統計でさらなる米ドル高も!?
さて、8月30日(水)に、米国の第2四半期GDP(国内総生産)の改定値が発表されました。結果は、年率換算で3.0%のプラスと、速報値の2.6%のプラスから上方修正されました。これは、米国経済にとって朗報でした。
また、同日に発表された、民間の雇用統計であるADP全国雇用者数は、8月分の非農業部門雇用者数が23.7万人の増加と、予想を大きく上回っています。
明日、9月1日(金)に発表される米8月雇用統計が良好な数字であれば、市場で再び早期利上げの期待感が高まってきます。
そういう意味においては、明日の雇用統計は重要です。非農業部門雇用者数の市場予想値は18万人の増加となっていますが、それを上回れば、米ドル/円はさらに上昇して、このところのレンジを上に抜ける可能性が高くなってくるでしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■トランプ氏が障害…。米ドル/円は上昇しても114円程度か
ここ最近は、円高になったところでは、日本の機関投資家が断続的に米ドル/円を買ってきています。こうした買いが、米ドル/円相場の下支え要因となっています。そういう環境において、期待をかけるとすれば、米ドル/円は上方向への動きの方がおもしろいと思っています。
【参考記事】
●米ドル/円は重要なサポートゾーンで反発。でも、108円割れの可能性が残る理由とは?(8月15日、バカラ村)
ただし、繰り返し申し上げているとおり、トランプ大統領に対する不信感が日に日に高まっています。
【参考記事】
●トランプ大統領への不信感でドル買えず…。割り切ってレンジディールに徹するべき!(8月24日、今井雅人)
●ドルは当面低空飛行!? 投資家が米ドルを買えない一番の原因はトランプ大統領だ!(8月17日、今井雅人)
これが、米ドルの本格的な上昇には大きな障害となります。利上げ期待の高まりで米ドルの上昇が始まっても、米ドル/円の上値は、せいぜい行っても114円程度ではないでしょうか。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)