■2大イベントの方向性が決まってきて、さらに材料難に…
しかし、この報道に対しても、為替市場は、あまり大きな反応を見せませんでした。まだ、採決で両院を通過するかどうかについて、懐疑的な見方があって、反応していないのかもしれません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
ただ、いずれにしても、これで2つの大きなイベントの方向性が決まってきたことで、年末にかけて益々、材料難の状態が進んでいくと思います(ひょっとしたら、税制改正の採決に反応する可能性は残っているとは思いますが)。
■目先は調整しても、来年は米ドル高になると予想
もともと、以上の2大イベントなどをにらみながら、米ドルのロング(=買い)で勝負をしていた投資家が、かなりいたということから考えると、クリスマスにかけては、もう少し調整相場が続くかもしれないと考えています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
しかし、イベントとして終わったとしても、実際の経済に影響が出てくるのは、来年(2018年)以降ということになります。
前回のコラムでもお話ししましたが、米国の政策金利が上昇してくれば、米ドル買い圧力がかかってくると考えることは自然なことでありますし、税制改正も米国経済にはプラスに働くと思います。
【参考記事】
●日本の機関投資家は米ドル/円でなぜ、為替ヘッジをしなくなっているのか?(12月7日、今井雅人)
減税しても、金利が上昇することで相殺されて、結局、景気にはニュートラルだという意見もありますが、金利が上昇すれば、米ドル高圧力がかかるわけですから、どちらにしても、米ドル高に向かうのではないかと考えられます。
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