■トルコリラ相場は底が見えない状態に…
最後に、トルコリラです。
トルコの金融当局は、現状の物価上昇、トルコリラの暴落に対しての対抗措置である、断続的な利上げに踏み切れないでいます。
明らかに、エルドアン大統領からの政治的圧力によるものです。もはや、金融政策は機能不全に近い状態になっており、底が見えません。
![トルコリラ/円 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/9/1/-/img_91b4a90d7d813e7c7234f6756db445b558007.jpg)
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■米ドル買い方針。ユーロ/米ドルの売りに妙味!?
以上のように、現在は米国が確実に利上げを実施している一方で、各国が利上げに慎重であるという環境があり、かつ、それぞれの政治的な事情が加わって、さまざまな通貨に対して米ドル高が進んでいます。
しかし、円に関しては、FFRへの懸念、日銀が金融緩和姿勢を緩めていることなどから、米ドル高が進みません。
【参考記事】
●米ドル高予想変わらず!「偉大なアメリカ」の利上げに対し日銀政策は「コップの中の嵐」(8月3日、陳満咲杜)
![米ドルVS世界の通貨 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/-/img_c6c3fee20b4bda7b3eb16dab767105b966669.jpg)
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そのため、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)で円高傾向となっています。
![世界の通貨VS円 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/-/img_3e91dddaff8ad26376c0fd33a1c9562e61633.jpg)
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そうした状況は、当面続きそうです。基本的には、米ドル買い方針で取引するのが良いと思っています。
特に、ユーロ/米ドルでのユーロ売り(=ユーロ/米ドル売り)が、おもしろいのではないでしょうか。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルは三角保ち合いブレイクで1.15ドル割れに再挑戦!? クロス円も売り時か?(8月7日、バカラ村)
![ユーロ/米ドル 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/7/0/-/img_7015f1ec9f103a3452c1b3d8e0ae089054048.jpg)
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