■米中貿易交渉も英総選挙も状況は変わらず…
先週(11月11日~)の時点から、ほとんど状況は変っていません。特に追加するような出来事も起きていません。
【参考記事】
●米連続利下げ終わりで米株高も息切れ? ドル/円はレンジ…108円台前半で買い方針(11月14日、今井雅人)
米中の貿易交渉に関しては、多少、楽観的に見ているといったような観測や関係者の発言も出てきていますが、こんなものを真に受けてはいけません。
どっちに転ぶかは、最後までわからないと思っておくことが必要です。まだ、結果は先になると思いますので、当面、材料にはならないと思います。
英国ですが、下院の総選挙運動が本格化しています。今のところ、保守党がリードを保っていて、労働党がそれに続いていますが、差はそれほど詰まってはいません。
それよりも、自由民主党、ブレグジット党の支持率が低下してきており、また、候補者の乱立も起きていませんので、保守党と労働党の一騎打ちの構図になりつつあります。
※最新データ調査日は2019年11月18日~19日
(出所:YouGov)
今のままいけば、与党の保守党が勝利するという流れになっていきますが、まだ序盤戦ですので、もう少し状況を見極める必要があるでしょう。
■レンジトレードのポイント考察。まずは、エントリー
このように、政治的な要因には大きな変化がないわけですので、引き続き、レンジ相場が続く可能性が極めて高くなってきます。
そうなると、当然、レンジトレードを続けることになってくると思います。
そこで、レンジトレードをするに当たってのポイントについて考えてみたいと思います。
※ザイFX!編集部が作成
まず、エントリーについてです。エントリーについては、買いのときも売りのときも、エントリーのポイントを点で決めるのではなく、幅で決めることが重要です。
チャート分析などをしていると、移動平均の何日線がどこのポイントだとか、トレンドライン上のポイントがどこだとかが、よく話題になります。しかし、相場はそんなにピンポイントで止まったりするわけではありません。
そのポイントの手前で止まってしまったり、逆に少しそのポイントを突き抜けてしまったりすることもあります。ですから、買いの場合も売りの場合も一定の幅、つまりゾーンを決めて、そのどこかで買うというぐらいの柔軟性があってもいいと思います。
例えば、108.00~108.30円のゾーンを設定して、その中で買うというぐらいのアバウトなイメージです。
買い注文を入れる場合は、面倒でなければ、買いのポイントをゾーンの中で2つ、3つ決めておくというのもいいのではないかと思います。例えば、108.05円、108.15円、108.25円の3つに分けて買い注文を置く、というようなやり方です。
売りの場合も、同様となります。
(出所:TradingView)
次に、前述のこととも関連しますが…
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