ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

田向宏行
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ユーロ円の上昇も特殊事情だったのかゆっくりな下げ、
市場と当局の金利見通しの大きなズレが物語るものは?

2023年04月03日(月)15:24公開 (2023年04月03日(月)15:24更新)
持田有紀子

投資情報充実の外為どっとコム!当サイト口座開設者限定キャンペーン実施中!

 アジア時間の勢いで、ユーロ円はそのまま上がり続けるのかと思われた。ドル円は強く133円で、ユーロドルもまったくゆるまない。その結果として、ユーロ円がここ最近のレンジの上限であった144円台を上抜けしてきた感じなのだ。多くのプレーヤーがそう思うなか、ニューヨーク時間ではユーロ円が逆に押し込まれた。

 短時間でみんながクロス円でブルったせいであろう。多くのユーロ円のロングが投げさせられた。実にゆっくりとした下げだったので、ポジションカットするのも時間がかかった。なかなか切りきれなかったのである。

 ところで金利の話し。ドルの短期金利が4.75%なのに対して、ピークアウトが5.00%だとされている。あと1回の25ベーシスの利上げしか見ていないという7月から25ベーシスずつ毎回の連続利下げをしなければいけないほどなのだろうか。

 その間、インフレは大丈夫なのかなど、気になる点はたくさん。政策金利の下限が5.00%で上限が5.25%だから、その間を取って5.125%というのがFEDに見るところのターミナルレートである。しかもそこから100ベーシス以上の利下げとなることを、実際のマーケットでは織り込んでいる。

 これから5月に最後の利上げを行っても、6月FOMCでは利上げの終了宣言をしければならない。すると残り6ヶ月の間で100ベーシスも利下げできるのかというタイムスケジュール的な整合性が問われる。7月の会合から25ベーシスずつの連続利下げを毎回行うのか。それほど金融システムが切迫しているのか。それだけアクティブに利下げを行ってインフレ対策は大丈夫なのか、など。

 リーマンショックのときと今回の金融システム不安とは事情が違うというが、リーマンショックの時もそう言われていた。ある特定の金融機関の特殊事情だと。2006年の春にグリーンスパン元議長が講演の中でサブプライムローンについて言及したのが発端だ。それで初めてリスクを認識した金融機関もあっただろう。

 少しずつ損失が表面化してきたが、大手に波及したのが2007年になってからであった。BNPパリバやRBS、ドイツ銀行など、欧州銀に巨額ロスがポコポコ出てきたのである。2008年になってようやくアメリカにも飛び火してベアリングやリーマンが破綻に追い込まれたということだ。つまりリスクが顕在化してから2年もの歳月がかかっているということだ。

 安直なアナロジーは良くないが、金融当局者が言う「金融システムは万全」という言葉を額面通りに受け取ってはいけないのは歴史の教訓だ。そうしたパニックの出現があるのであれば、100ベーシスの電撃利下げをあり得るものと理解できる。


日本時間 15時15分


8つの項目で「おすすめのFX会社」を比較!
キャンペーン比較
スプレッド比較
スワップ比較
自動売買比較
MT4
TradingView
CFD
バイナリーOP
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング)
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック
米ドル/円 スプレッド ユーロ/米ドル スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定
(9-27時)
0.3pips原則固定
(9-27時)
1000通貨 20ペア
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】
機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】
■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介!
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼
GMOクリック証券「FXネオ」の公式サイトはこちら
【総合2位】 SBI FXトレード
SBI FXトレードの主なスペック
米ドル/円 スプレッド ユーロ/米ドル スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.18銭 0.3pips 1通貨 34ペア
【SBI FXトレードのおすすめポイント】
すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。
【SBI FXトレードの関連記事】
■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介!
▼SBI FXトレード▼
SBI FXトレードの詳細はこちら
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック
米ドル/円 スプレッド ユーロ/米ドル スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定
(9-27時・例外あり)
0.3pips原則固定
(9-27時・例外あり)
1000通貨 30ペア
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】
業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】
■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介!
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の公式サイトはこちら
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年11月5日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください

総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!

GMOクリック証券[FXネオ]
人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
CFD口座おすすめ比較 バイナリーオプション比較 トレーディングビュー記事
CFD口座おすすめ比較 バイナリーオプション比較 トレーディングビュー記事
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る