米ドル/円は140.92円まで上昇したが、三者会合が開催されたことで、上昇がいったん止まった
先週(5月29日~)に、米ドル/円は140.92円まで上昇していましたが、財務省と金融庁と日銀の三者会合が開催されたことで円高となり、米ドル/円の上昇もいったん止まりました。
(出所:TradingView)
神田財務官は「過度な為替変動は好ましくない」「特定の相場のレベルには着目しない」と発言していますが、目立った内容はないものの、ここから上の水準はあまり好ましくない、ということだと思います。
昨年(2022年)は145円台で実弾介入をしているため、その水準に近くなってきたこともあり、徐々に要人発言も増えてくると思います。
今回のFOMCは据え置き、7月に0.25%利上げという予想が多い
米国の債務上限問題も終わったため、市場の目先の注目材料は6月14日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)になります。
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市場参加者の予想で多いのは、今回は据え置き、7月に0.25%の利上げ、というのが多くなっています。
ただ、FOMCの直前に米CPI(消費者物価指数)と米PPI(卸売物価指数)が発表されるため、この数字が高いようであれば、今回も0.25%の利上げの可能性は出てくると思います。
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米ドル高トレンドは小休止も、再開される可能性を考える方がいい
ドルインデックスを見ると、5月は米ドル高トレンドとなっていましたが、直近1週間では横ばいとなっています。
(出所:TradingView)
この横ばいは、米ドル高トレンドの終わりを示しているのか、それとも米ドル高トレンドの小休止(一時的な時間調整)なのか、まだ判断がつかないところですが、ただ、トレードの基本は「トレンドは反転が示唆されるまで続く」と考える方が、上手くいくことが多いです。
今回も、まだ米ドル高トレンドが止まったと考えるよりは、一時的な時間調整で、再度米ドル高トレンドが再開される可能性を考える方がいいように思います。
堅調な日経平均や米長期金利の反発は、米ドル/円の買い材料だが、三者会合もあったため、米ドル買いは米ドル/円以外で
米ドル/円に関しては、日経平均が堅調に推移しており、米長期金利(米10年債利回り)も、2カ月続いたレンジに戻ることがなく、反発してきています。これらは米ドル/円の買い材料にもなります。
(出所:TradingView)
(出所:TradingView)
ただ、三者会合があったあとになるため、市場参加者も高いところで買うことを躊躇するのではないかと思います。
そのため、米ドル買いは米ドル/円以外で考えています。
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英ポンド/米ドルは売りでよさそう。1.2550ドルがレジスタンスになれば、下がる可能性
英ポンド/米ドルは先週木曜日(6月1日)の陽線が、金曜日(6月2日)に陰線で否定された状態となっています。
(出所:TradingView)
もみ合いのときに頻繁に起きる形になりますが、ただ、上記のドルインデックスから、米ドル高トレンドの再開の可能性があれば、英ポンド/米ドルも下がる可能性が出てくるのではないかと思います。
1.2250~1.2550ドルのレンジが続く可能性も考えられますが、1.2550ドルがレジスタンスになるのであれば、下がる可能性の方がある状態だと思うため、英ポンド/米ドルは売りでいいのではないかと考えています。
(出所:TradingView)
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