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 昨日のマーケットでは金利も株価もほとんど動きがなかった。それもそのはずで雇用統計を控えての様子見姿勢が強まっているからである。ドル円もユーロドルもダイナミックな動きはしなかったが、ユーロ円が溜まっていたロングポジションを吐き出すかのように激しく売り込まれる場面があった。

 今週の一連の経済指標で、雇用関連の過熱感はだいぶ薄れてきた。求人の伸びも低下しているし、解雇の量もそれなりに増えてきている。雇用環境の逼迫さは和らいできていると言うのが大方の見方だ。そして9月FOMCでは利上げは見送りとするのが一般的になりつつある。米ドル金利も上昇には頭打ち感が出てきている。

 今晩の雇用統計では就業者数が15万から20万人までの増加とされ、いちばん居心地の良い状況が予想されている。失業率は若干の悪化があっても3.6％であって、賃金上昇もプラス0.3％にとどまる事が見込まれている。既に株高によって雇用状況の軟化は織り込まれており、相場が動くとしたら雇用が思いのほか良かった場合であろう。

 私としては雇用はよい状況にあるほうにベットしたい。ドル金利の上昇を招くもので、マーケット全体のアンワインドをもたらす方向である。スモールでドルを買っておいて、指標が出てから追加で買ってみる。それでしばらく状況を見るのだ。アメリカは3連休に入るので、早めに相場が動かなくなる可能が大きい。

日本時間 15時10分

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