米ドル/円は150.16円から急反落、円買い介入の観測も
みなさん、こんにちは。
今週(10月2日~)の米ドル/円は重要な節目である150.00円を一時ブレイクした後、センチメント(市場心理)に変化があるため、確認してみましょう。
10月3日の米ドル/円は一時150.16円まで上昇した後、急反落。ブルームバーグによると、一時147.43円まで急落しているようです。
(出所:TradingView)
現場のトレーダーレベルでは、政府日銀の介入は高い確率で少額のみ入ったということになっていますが、財務省幹部は介入を実施したかどうかはノーコメントと回答。
仮に実際に実弾介入があったとしても、150円を超えて入ったことになるので、財務省は米ドル/円の変動率よりも米ドル/円の水準を意識していると揶揄されるため、介入に入ったとは言い難いところ。
政府日銀の介入はなかった!?
政府日銀の介入の有無に関しては、10月5日のブルームバーグが「今回の米ドル/円急落は日本当局による介入ではなかった」と結論づけています。
日本当局、3日に為替介入はしていないもよう-初期データが示唆
(出所:Bloomberg)
前述のように金融の現場レベルでは少額の介入が行われたことになっていますが、この報道では政府日銀の介入はなかったということになっています。
この報道は、米ドル/円のボラティリティ(振れ幅)が高まっていないにも関わらず、150円という水準で介入したのではと揶揄されることを避けられるため、当局としては好都合な報道。
ともあれ、米ドル/円は節目の150円台に到達したことで、調整はあるのでしょうか?
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主要銀行の米ドル/円の年内のターゲットは150円!
ここで主要な銀行の米ドル/円の予測を確認してみましょう。
JPモルガン銀行は、年内の米ドル/円のターゲットは150円、来年155円という見通し。政府日銀によるドル売り介入は155円まではないとしています。
ゴールドマンサックスは年内は150円、数カ月後に155円としているのでほぼ同じ。
両行とも円安の流れは変わっていませんが、年内のターゲットは150円としています。
つまり、年内のターゲットに、10月3日に到達したことになります。
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調整の下落は久しぶりに米ドル買いのチャンスとなるか!?
政府日銀の介入に関しては、実際に入ったかどうかは別として、マーケットは150円を超えても大きく踏み上がらないことを確認しました。
そのため、本日の東京市場では本邦輸出勢の米ドル売りが持ち込まれ、米ドル/円は148円台前半まで値を崩しています。
(出所:TradingView)
一方、マーケットでは米ドル買い遅れ組が調整での下落を待ち望んでいましたが、ドル金利の急騰もあり、米ドル/円は大きな押し目もなく150円に到達。
今回の調整の下落は、中長期のプレイヤーに久しぶりに米ドル買いのチャンスをもたらすことになるのではと、期待しています。
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