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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

米ドル/円は一時155円へ急接近も、介入が実施されな
かった2つの理由とは? 再び155円へ接近したタイミン
グでは警戒が必要だが、介入効果の持続性には懐疑的

2024年04月18日(木)16:55公開 (2024年04月18日(木)16:55更新)
西原宏一

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財務相も為替「しっかり注視」とコメントするもなぜ介入は出ないのか?

 みなさん、こんにちは

 先週、米CPI(消費者物価指数)の結果が全て上振れし、米国の6月の利下げはほぼ消滅しました。

 呼応して、ドル金利が急反発し米ドル全面高の展開の中、米ドル/円はついに152.00円をブレイクし急騰。

 過去1年半以上何度トライしても抜けなかった152.00円(=通称神田シーリング)が突破されたことから、神田真人財務官は再度マーケットに警告を出しました。

 神田財務官、行き過ぎた動きにはあらゆる手段排除せず対応-円153円台

 出所:Bloomberg

 しかし、マーケットが懸念した(期待した?)為替介入は実施されず、154円台まで続伸。

米ドル/円・日足
米ドル/円・日足

(出所:TradingView

 この動きに今度は鈴木俊一財務相が「しっかり注視している」と警告コメントを出しましたが、肝心の介入は出ず、米ドル/円の上昇は止まりませんでした。

 16日には、巨大なバリアオプションが組まれていると噂されている155.00円に、あと20pips程度まで迫る154.79円まで急騰しています。

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神田財務官「円安とウォン安は本当に深刻だ」

 神田シーリングが突破されたことで、鈴木財務相や、神田財務官が強いトーンで警告するも、本稿執筆時点までは実弾介入が出ない理由が、2つあると報道されています。

実弾介入が出ない理由のまず1つ目は、岸田総理の訪米です。

 9年ぶりの国賓待遇の訪米で「日米の絆」が試されるといわれていた総理の訪米中に、為替介入は控えるのではないか?というのがマーケットのコンセンサス。

 ただ岸田総理は今週、帰国しており、介入を実施する障壁はひとつ減りました。

 もうひとつはG7が開催されていること。そのためG7が終了するまでは、介入しづらいという憶測も拡大しました。

 しかし、そのG7も終了。

 注目されていた日米韓3カ国の財務相会合後の共同声明では、日米韓で円安とウォン安への懸念という文言が盛り込まれています。

 イエレン米財務長官、円安とウォン安への懸念に留意-初の日米韓会談

 出所:Bloomberg

 鈴木財務相は記者団に対し、為替について日米での意思疎通を確認し、急速な円安、ウォン安についての認識を共有したとコメント。

 神田財務官も、円安、ウォン安への認識共有を声明文で明記することは最近ではなかったことだと強調。

 共同声明に盛り込まれた日韓の「serious concerns」との文言については、「文字通りシリアスというのは本当に深刻だと、普通の懸念というよりは重たい懸念だということだと、素直に読んでほしい」とコメントしています。

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介入はいつ出るのか?そしてその効果は?

現時点の円安、ウォン安はserious concernsとしたわけですので、介入が出る可能性はさらに高くなっています

タイミングとしては再び155.00円に急接近した局面でしょうか?

米ドル/円・日足
米ドル/円・日足

(出所:TradingView

 もちろん、介入が入れば、米ドル/円は4~5円ほど急落するのでしょうが、その効果がどの程度もつのかは懐疑的。

 その要因は、まず米国の6月の利下げはほぼ消滅しており、日米の金利差がなかなか縮小しないことにあります。

 そしてもうひとつは、今回の介入は米ドル売り介入ですので、巨額の米ドルを売ろうとすると、まとまった米国債を売る必要があります。

 現在の米国を取り巻く環境では、日本が米国債を巨額に売ることを米国は認めないだろうという思惑です。

 結果、serious concernsである「円安、ウォン安」を止めるため、米ドル売り介入が出る可能性がさらに高まっていまが、その効果がどの程度持続できるのかは懐疑的。

 今回の介入が2022年の米ドル売り介入の局面のように、米ドル/円のトレンドを変更させるのは難しいのではないかと考えています。

 ともあれ、serious concernsである「円安」阻止のため、当局の介入と米ドル/円の動向に注目です。


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