トランプ関税に振り回されてマーケットは乱高下
マーケットはジェットコースターのような展開が続いています。
原因は言うまでもなく、トランプ米大統領です。トランプ米大統領が次々と関税政策を発表したことによって、株価は急落し、為替市場では米ドル安、円高が進行していました。
しかし、昨晩、「相互課税を90日間猶予する」と発表した途端に、相場は急転換をし、株価は急騰、米ドル高が一気に進みました。

(出所:TradingView)

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トランプ関税継続なら株安・米ドル安、中止なら株高・米ドル高
こうした状況のときは、経済指標や金融政策など普段は市場変動要因となっているものが、ほぼ一切無視されてしまう状況になります。
今後も、トランプ米大統領の言動に振り回される展開が残念ながら続いてしまいます。端的に言えば、関税措置を続ければ、株安・米ドル安、中止すれば株高・米ドル高という反応になるということです。
今回の90日間の相互関税の猶予措置を見て、私を含めて、市場関係者は、トランプ米大統領の本心が関税を掛け続けることにあるのか、取引材料として使っているのかについてますます疑心暗鬼になっています。

トランプ米大統領の本心がどこにあるのか疑心暗鬼になる (C)Mark Wilson/Getty Images
今後の、彼の言動を1つ1つ確認していくしかなさそうです。
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大荒れの相場でトレードにどう向き合うべきか
さて、こうした状況において、我々はトレードにどう向き合えばいいのでしょうか?
(1)まず、こうした展開については、ボラティリティが高いので、損益が普段より大きくぶれてしまいます。そうなると、どうしても精神的に影響を受けるので、取引金額を通常時より小さくしておく。
(2)現状のような相場展開のときは、トランプ米大統領が新たな措置を公表したときのように何か材料が出てきたときに、短時間で一気に動いてしまいます。ですから、ポジションを取らないでいて、何か新しい材料が出たときに一気にその流れに乗り、短時間でポジションをクローズするやり方をしてみる。
(3)米国が夜中のときは、新しい材料が出てくる可能性はかなり低いので、特に東京時間の夕方ぐらいから翌日朝までを気を付ける。
(4)株価の動きに為替市場は連動して動いているので、株価の動きを注視しながら取引をする。
こうした点に気を付けておくとよいと思います。
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