本日のNY為替市場でのドル円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、5月米消費者物価指数(CPI)に注目が集まりそうだ。
本日発表予定の5月米CPIの市場予想は、前年比が+4.2%、コア・前年比は+2.9%と、いずれも前月から上昇が見込まれている。前週に発表された5月雇用統計が強めの結果となっており、CPIも予想比で上振れとなるようならば、明日に5月卸売物価指数(PPI)の発表を控えているとはいえ、年内利上げ前倒し観測が浮上してドルが買われても不思議ではない。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、12月会合での利上げ確率は70%近くまで上昇している。
ただ、ドル円については、依然として本邦金融当局による円買い介入への警戒感が根強い。仮に指標結果を受けてドル円が介入初日の4月30日高値160.72円を超えていくようならば、ドル高が理由とはいえ否応なく意識されることが予想され、上昇スピードを抑えるかもしれない。
また、9日に片山財務相が「断固たる措置を取る用意があることに変わりはない」と強い口調で円安けん制発言を行ったが市場の反応は限定的であった点を踏まえると、口先介入の効力が薄れてきていると言わざるを得ない。もし当局者から円安けん制発言が伝わった場合、実弾介入が迫っていることを示唆する内容かに注目したい。
他方、カナダで金融政策が発表予定となっており、市場予想は政策金利の2.25%据え置きとなっている。直近で発表された1-3月期国内総生産(GDP)は前期比年率で2期連続のマイナスとなったほか、4月CPIは前年比+2.8%と2カ月連続で上昇しているものの、カナダ中銀のインフレ目標の上限+3.0%を下回っている。原油価格が高止まりを続ける中、声明でインフレ見通しについてどのような見解を示すか注目される。
そのほか引き続き、散発的な戦闘が続くなど、混乱を極める米・イラン情勢に関する続報にも気をつけたい。
想定レンジ上限
・ドル円は、心理的節目の161.00円。超えると24年7月高値の161.95円
・カナダドル円は、5月6日高値116.10円。
想定レンジ下限
・ドル円は日足・一目均衡表の転換線159.78円。割り込むと5月29日安値159.10円
・カナダドル円は、4月30日安値113.93円。
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