米ドル/円は昨晩の米CPI（消費者物価指数）の結果を受け、過去2年間ブレイクできなかった152円をついに突破して、一時153.24円まで急騰した。マーケットの介入に対する警戒感は変わらないため、160円に向けた上昇過程との見方を維持しつつ、介入実施で形成する押し目を待ちたい。

今週に入り、市場では想定する米ドル/円での介入レベルが152円台へ下がり、介入への警戒感は期待感へと変わってきている。この状況で、当局がどの程度の規模とタイミングで介入を行うのか注目したい。いずれにせよ、152円とされる神田シーリングが決壊すれば、一気にボラティリティが高まるだろう。

米ドル/円は、財務省・金融庁・日銀による3者会合の開催が報道されて上げ渋っているが、海外勢は介入を想定して150円割れから断続的に買い注文を出しているようだ。介入があっても円高は一時的で、160円への上昇過程にあるとの考えを維持したい。また、日本円に代わって最弱通貨となった、スイスフランの下落にも注目だ。

米ドル/円は160円を目指す！ 152円の神田シーリングを抜けるのに時間を要するが、続伸する可能性が高い。日経平均も4万円台を回復して続伸へ。日銀会合を終え、大規模緩和は事実上、終了したものの、「緩和的な環境が続く」との総裁コメントを受けて米ドル/円と日経平均は急反発！

3/18～19の日銀金融政策決定会合を控え、当面の米ドル/円は上値が重いものの、145円～148円を中心としたレンジ相場になると想定する。また、3/21にはSNBの金融政策決定会合も控えており、日銀とSNBの金融政策のスタンスの相違もあって、スイスフラン/円は160円に向け続落すると予想している。

米ドル/円はSQに絡んで急落した日経平均に連れて、一時147円台半ばまで急落。2024年3月18日～19日に予定されている「日銀金融政策決定会合」に向けて、短期では調整とみる。ただし、中期では買い場を探したい。短期での円買いトレードなら米ドル/円よりもスイスフラン/円に注目か

日本ではインフレがさらに進行する可能性が高く、トルコのように「さらなる通貨安・株高」の流れになるだろう。通貨安が株の高騰を誘引するなら、当局の通貨介入も155円程度になるとの予測が増えている。米ドル/円の調整局面は、押し目買いの好機になりそうだ。

3月22日、日経平均は史上最高値を更新した。「株高・円安」トレンドだが、米ドル/円は神田シーリングが行く手を阻んでおり、クロス円の買いを選択したい。中でも、利上げ予想も台頭し、100円に向けて底堅く推移しているニュージーランドドル/円に注目だ。

日経平均の史上最高値更新が射程圏内に入っている。米ドル/円を押し上げる重要なファクターとなっており、米ドル/円は過去2年、神田シーリングと言われてブレイクできなかった152円を超える可能性が高まっている。また、SNB（スイス国立銀行）が通貨安を誘導しているスイスフランにも引き続き注目だ。

米ドル/円は、145円～149円のレンジ内で神経質な展開が続きそうだ。中期的にはもう一度、下値を探る展開もあるだろうが、現在は材料に欠け、当面レンジでの推移が続くだろう。一方で、下落が鮮明になってきたスイスフランに注目したい。通貨高を必要としなくなったSNB（スイス国立銀行）が売り手に変わり、スイスフランは続落か

FOMCはマーケットにタカ派的な印象を与え、金利先物市場では3月の利下げ織り込み度が30％へ低下した。米国の地銀を巡る懸念も再燃し、リスクオフでクロス円が急落している。クロス円の支えを失ったドル/円は、いったん下値を探る展開となるだろう。また、ユーロ/円は160円をバックにした戻り売りが有効になりそうだ。

新NISAに関連した円売りで、米ドル/円は150円を超える可能性が高まっているが、神田シーリングといわれた152円が上値を抑えている。結果的に、高値を追わない押し目買い方針を継続したい。スイスフランは、SNBがどの程度まで調整させたいのかを見極めたい場面だ。ユーロや米ドルに対する戻り売りで対応したい。

新NISAに絡んだ円売りの報道に、欧米勢も興味を示し始めている。年間で16兆円の円売りになるとの計算もあり、当面は外貨買いが出やすいと想定される火曜日や水曜日に注目しながら、米ドル/円は高値を追わない押し目買い方針を継続したい。また、スイス国立銀行総裁のコメントにより、一転して軟調に推移し始めたスイスフランの動向にも注目だ。

2024年から始まった新NISAでは、海外投資型の金融商品の人気が目立っているようで、年間3～4兆円規模の円売り注文が出るという見方も拡大している。今後も、根雪のように円安方向に効いてくるだろう。こうした状況を背景に、FXでは米ドル/とユーロ/円の押し目買いからスタートしたい。

2024年は日銀がマイナス金利政策から脱却する一方、海外の主要中銀が利下げに向かうことで4年ぶりの円高となるだろう。米ドル/円は、132円～135円程度までの下落を想定したい。ただし、日米の金融政策の変化には注意しておき、変化があれば見通しを修正しながら乗り切りたい。

FOMCは、米国の積極的な利上げキャンペーンが終了したとのシグナルを明確に発した。米ドル/円は、乱高下しながら値を下げる可能性が高いだろう。また、市場では2024年のECBによる連続利下げも急速に織り込まれ始めている。150円に向けて急速に下落しているユーロ/円にも注目したい。

米ドル/円の動向を探るうえで注目しているのが、現在、146.31円に位置している26週SMA（移動平均線）だ。明確に割り込めば、下落がさらに加速する可能性があるだろう。また、市場は2024年にECBが連続利下げすることを織り込んでおり、ユーロ/円の続落にも警戒したい。

米ドル/円は米国の感謝祭を控えたポジション調整も要因となって、大きく値を下げている。ダブルトップを形成した米ドル/円は、クロス円の上値が重いこともあり、もう一段の調整を警戒したい。今回の円高局面が、来年の円安相場に向けた押し目の形成となることを期待する。

植田日銀総裁の緩和継続コメントで円安相場が再開している。米ドル/円は、2024年に向けて155～160円の方向へ円安が継続すると想定しているが、年初来安値から25円強の円安水準となる152円レベルは、投機的な動きとして介入が実施される可能性が高まっていると考える。151円台後半の攻防に注目したい。

米ドル/円は年内の想定高値に到達しているため、高値を追わず、じっくりと押し目を待ちたい。一方、イスラエルとハマスの衝突の影響、欧州域内の貿易収支の悪化などからユーロの上値は徐々に限定的となりそうだ。米米ドル/円が148～152円のもみ合いに入る可能性が高いため、ユーロ/円は156円程度まで値を下げる公算が高まっていると考えている。