■当面の英ポンド/米ドルのターゲットは1.55ドルか?
さて、6月22日(水)に公表されたMPC(英金融政策委員会)議事録では、これまで利上げを主張していたセンタンス委員の退任に伴い、利上げを主張する委員が3人から2人に減ったことで、BOE(イングランド銀行)の利上げ期待が大幅に後退しました。
加えて、一部の委員が「資産買取プログラムの拡大を主張」していたことが明らかとなり、英ポンドが反落しています。
ユーロ/英ポンドは一時0.8955ポンドまで高騰し、英ポンド/米ドルは1.6018ドルまで下落しています。
また、英ポンド/円も130円を大きく割り込み、一時は128.98円まで急落しました。
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英ポンド/スイスフランにいたっては史上最安値を更新しており、英ポンドが全面安の展開です。
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今回のMPC議事録を見ると、「何人か」の理事がさらなる「QE(量的緩和策)」に言及しており、総じて「ハト派」なトーンとなっています。
6月22日(水)の海外市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表を控えたマーケットだったにも関わらず、CTA(商品取引顧問業者)系からの「英ポンド売り」が断続的に入っていたようで、英ポンドは終日軟調な展開となりました。
米国の某証券会社からは、「年末までに英ポンド/米ドルは1.49ドルまで下落」とのレポートも出ているようです。
当面の英ポンド/米ドルのターゲットは1.55ドルあたりでしょうか?
ギリシャ問題に揺れるユーロに加えて、英ポンドの動向にも注目です。
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