みなさん、こんにちは。
わかりにくい相場展開となってしまっていて、イライラしているのではないでしょうか?
■どの通貨ペアも完全に「レンジ相場」の中に入ってしまった
先週のコラムで、今後はしばらく方向感がなくなってしまうといった見方を示しました(「ヘッジファンドも手がけづらいほど小動き。クロス円戻り売り方針だが、谷は深くないか」を参照)。
その後の1週間の動きはどうだったかというと、どの通貨ペアも、完全に「レンジ相場」の中に入り込んでしまいました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 vs 円 日足)
米ドル/円、ユーロ/円をはじめ、円相場はどれも狭いレンジに収まってしまいました。
また、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルでは、米ドル安が多少進んでいるものの、その動きは非常に小さいものとなっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
金融機関の為替ディーラーも、「打つ手がなく、全然もうからない」と嘆いていました。
相場というのは、いつも、いつも動きがあるものではないので、焦らずに向き合っていただきたいと思います。
このようなときは、あまり無理をせず、気休め程度のトレードをしておいたほうがよいのではないでしょうか?
■日銀の金融緩和は小出しで、後手に回った印象
動かない原因は、何といっても材料不足です。相場は理由なしでは動きません。
ですから、分析が大事だといつも言っているのですが、今は本当に混とんとしてしまっています。これではさすがに動きが取れません。
日銀は10月27日(木)に金融政策決定会合を開いて、資産買い入れ等基金を現行の「50兆円」から「55兆円」に拡大することを決定しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
しかし、米ドル/円が75円台に突入してようやく対策を講じたといった感じで、いかにも後手に回ったという印象がぬぐえません。
また、金額も5兆円の増額にとどまり、小出しになっています。
これでは、どう考えても効果が出るとは思えません。
■ユーロ/米ドルは少し強めに推移する可能性
相場が硬直すると、経常収支の大幅な赤字国であるアメリカの通貨、すなわち、米ドルが少しずつ弱くなるという傾向があります。
したがって、米ドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなどでは、米ドル安の圧力がかかりやすい状態にあると考えておきましょう。
一方、ギリシャの支援策に関しては、何とか包括策の合意がなされましたので、ユーロ相場は落ち着いた状況になってくるかもしれません。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
以上を考えると、ユーロ/米ドルは少し強めに推移するかもしれません。ただ、それほど大きな動きにはならないと思っています。
気晴らしをしながら、次のチャンスを待ちたいと思います。
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