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 みなさん、こんにちは。また１週間が過ぎました。

■ユーロ発の相場の混乱はしばらくはなさそう

 先週のコラムでは、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）で売り場が近づいているというお話しをしたと思います（「ＥＵの『本気ムード』が好感されてユーロやクロス円は反発したが、次は売り場探しか」を参照）。

 コラムを書いたのは先週木曜日の10月13日でしたが、実際の相場を見ると、翌日の10月14日（金）にピークを売って、その後はアタマ打ちになり、少し緩んできています。タイミング的には、だいたい良かったと思います。

世界の通貨 vs 円 日足

（リアルタイムチャートはこちら → ＦＸチャート＆レート：世界の通貨 ｖｓ 円 日足）

 さて、今後ですが、おそらく、方向性が少し見えなくなってくるのではないでしょうか？

 ヨーロッパの問題は一時的に落ち着きを見せていますので、当面はあまり材料にはならないでしょう。

 足元で、格付け会社がヨーロッパの銀行の格付けを次々に引き下げていますが、これは、ある程度予想されていたことですので、市場への影響はあまりないと思います。

 ＥＵ（欧州連合）の中で、ギリシャ救済に関して決定的な不協和音が聞こえてこないかぎり、ユーロ発の相場の混乱はしばらくはないと思っています。

■金融市場全体に方向感がなくなりつつある

 では、他に何かあるかというとそれも、パッと思いつきません。

 アメリカ経済の状況も低迷した状態で、あまり変化はありません。最近のＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）のメンバーの発言を聞いていると、今のところ、「ＱＥ３（量的緩和策第３弾）」をやる気配もなさそうです。

 中国の株式市場を見ても、先週後半から今週の週初にかけて少し持ち直しましたが、すぐに力尽きて下がってきています。

 どれもこれもパッとしないなというのが印象です。

 こうなると、ヘッジファンドあたりもやりようがないので、金融市場全体に方向感がなくなってくるのではないかと思っています。

■米ドル/円が動くには何か明確な材料が必要

 トレードの基本方針はクロス円の戻り売りということで、変えてはいません。ただ、谷はあまり深くないと思います。

ユーロ/円 日足

（リアルタイムチャートはこちら → ＦＸチャート＆レート：ユーロ/円 日足）

 いいところで売れていても、あまり欲張らずに利益確定をするほうが良いと思います。

米ドル/円 日足

（リアルタイムチャートはこちら → ＦＸチャート＆レート：米ドル/円 日足）

 また、米ドル/円が動かなくなってしまって久しいですが、これも動き出せないでしょう。

 このような状況になって３カ月近くが経ちますので、いずれは動くようになると思いますが、それには何か明確な材料が必要です。

 それが出てきたとき、またご紹介するようにします。

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