その後、じわじわと買い戻しが進んでいましたが、2013年になってユーロクロスの上昇が鮮明になってきました。
1月25日(金)にLTRO(長期資金供給オペレーション)の前倒し返済額が発表され、欧州金融機関の返済が予想以上に進んでいることがマーケットで確認されると、ユーロクロスは上昇。
加えて、ドラギECB(欧州中央銀行)総裁は「2012年はユーロ再始動の年だった」との強気なコメントもしており、ユーロクロスの上昇が加速しています。
2013年は円安相場で米ドル/円が高騰していることもあり、ユーロ/円も短期間に120円台を回復しました。
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■軟調な英国経済の影響でユーロ/英ポンドの上昇に注目
ユーロクロスの中ではユーロ/円も注目通貨ペアなのですが、欧米勢の注目通貨ペアはユーロ/英ポンド。
英ポンドは、ユーロ危機の際、円やスイスの次の「避難通貨」として対ユーロで強含んでいました。
その流れからの巻き戻しが、他のユーロクロス同様、起こっています。
さらに、現在1950年以来の「トリプルディップ(景気の三番底)」が懸念されている英国の経済は軟調状態。
英国債の格下げ懸念もあり、英ポンドは軟調に推移しています。
加えてEU(欧州連合)離脱懸念もくすぶり、英ポンドを取り巻く環境は急速に悪化している状況です。
ユーロ/英ポンドの上昇トレンドは続き、0.9000ポンドに向けてさらに上昇する可能性が濃厚でしょう。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
米ドル/円に加え、ユーロクロス、特にユーロ/英ポンドの動向に注目です。
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