■不可解なバーナンキFRB議長発言の背景とは…?
想像するに、いろいろな分析をしている中で、どうも雇用統計の数字自体が実態を反映していないのではないか、という疑問を最近持ったのかもしれません。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
あるいは、市場が敏感に反応し過ぎたのを少し冷やそうとしているのかもしれません。
この発言で、市場の雰囲気はすっかり変わってしまいました。それだけ、不可解な発言であったということだと思います。この発言の影響が、少しの間、続くかもしれません。
■対ユーロでの米ドル買いがスッキリする
しかし、米国の景気が回復してきていることは間違いありません。住宅価格も前年比で1割以上、上昇していますし、就業者の数も確実に増えていっています。
中国の景気が弱いことが、やや心配ではありますが、今のところ米国景気には、大きな影響を与えていないようです。
やはり、下がったところで米ドル買いをしていく。特に、対ユーロでの米ドル買いが、環境から考えると私の中ではスッキリします。
ユーロ/米ドルは、バーナンキFRB議長の発言を受けて、11日(木)の朝方、いきなり1.32085ドルまで急騰。その後は、戻り売りに押されて、1.30ドル台後半でもみ合いとなっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
■米ドル/円は98円台半ばから前半が底値ゾーンか
米ドル/円も、つれて売り込まれ、一時98.20円まで急落しました。その後、当記事執筆時点では、99円台での推移となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
米ドル/円の下値は限定的で、よほどのことがない限り、98円台半ばから前半にかけてが底値ゾーンではないかと考えています。
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