(「JFX小林氏の驚異の「短期売買方針」(1) 40カ月中、損益マイナスは3カ月だけ!」からつづく)
小林芳彦さんの「短期売買方針」をどう活用するか?
では、この短期売買方針をどう使うか。いくつか活用法が考えられる。その1つは、「マーケット速報」の更新を見ながら小林さんの「トレード完全コピー」を目指す考え方。でも、「マーケット速報」はいつ更新されるかわからないし、前述のようにスキャルもあるから、専業トレーダーでもないと完全コピーはムリ。

40カ月中、マイナスになったのは3カ月だけ!という小林芳彦さんの「短期売買方針」だが、マーケットの動きに合わせて、当初の指値を取り消したりすることもあるため、それを完全コピーすることは難しい。しかし、活用法はある!
でも、これだけの実績を上げている短期売買方針をムダにするのはもったいない。現実的なのは、やはり朝に更新される「本日の参入レベル」の活用だ。そのための方策を考えてみよう。
売買方針利用法(1) アラートを利用して「串刺し」回避
「本日の参入レベル」で朝方に発注して、そのまま放置しておくと小林さんが前回の記事で言っていた「串刺し」が怖い。串刺し対策となりそうなのは、参入レベルに指値を入れるのではなくアラートを設定すること。
参入レベルまで達してアラートが鳴ったらチャートをチェック。参入レベルの下へいったん抜けたレート(買いエントリーの場合)が、参入レベルを上抜けてきたのを確認してからエントリーする考え方だ。

上の図でいえば指値ならば(1)の段階でエントリーしてしまうため、そのまま下落したときに串刺しになってしまうが、(1)は見逃して、その後の反転を確認してから(2)でエントリーするイメージだ。
これならば串刺しをある程度、避けることができるし、いったん参入レベルより下に落ちたところで、今度は指値ではなく逆指値を置いておくというやり方も考えられる。そうすれば、ずっと値動きを監視していられないサラリーマンでもマネできるだろう。
ただ、これは「マーケット速報」を見て、小林さんの相場観が変わっていないのを確認することが必須となる。
売買方針利用法(2) 利確・損切りレベルだけをパクる
もう1つの活かし方は、売買方針の方向性に基づいてエントリーレベルは自分で判断、損切りと利益確定だけを活用する方法だ。
「短期売買方針」の「日々実績データ」には、指値まで届かなかったなどトレードに至らなかった場合も、方向性が当たっていたかどうかが「○」(的中)、「●」(ハズレ)、「△」(不明確)で表示されている。
コレを見ると、方向性の的中率がかなり高いこともわかる。
参入・損切り・利益確定のレベルは、市場参加者の多くが注目する節目を意識して設定されている。実際に小林さんが示したレベル付近で相場が転換することも多いため、利益確定や損切りの目安としても非常に使えるのだ。
小林さんが示す方向に相場が動いたとき、利食いと損切りまでの幅を見ながら、エントリーを自分で判断する、これだけでも十分に効果はありそうだ。
売買方針利用法(3) 「ジンクス」を逆用する
ところで、小林さんの「マーケット速報」を見ていると多いのが「ジンクスで注文を取り消し」といった言葉。この「ジンクス」とは何だろう?
「よくあるのが『エントリーの指値まであと2銭、3銭届かずに反転してしまう』ようなケース。98.50円に買いの指値を置いていたら、98.52円まで落ちて、そこで反転してしまうような場合です。
指値をそのまま残しておくと、反転上昇した後に再び落ちてきた場合には、かなり高い確率で指値が約定した後、そのまま急落して『串刺し』になってしまうことが多いんです。
それを『ジンクス』と呼んでいるんですが、これを避ける意味で指値水準にあと5銭以内に近づいた後、反転した場合には指値を取り消します」

この「ジンクス」、小林さんにとっては迷惑な話だろうが、僕らには福音となる可能性も。
「ジンクス」で小林さんが指値を取り消したら、「次に指値レベルに達したときには損切りレベルまで串刺しで達する可能性が高い」と考えて、買いの参入レベルで売り、損切りレベルで利益確定といった考え方もできるはず。

売買方針利用法(4) 「ドルストレート」で取引する
売買方針ではユーロ/円や英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円の「クロス円」通貨ペア(※1)も配信されている。
「ただ、クロス円は難しいんです。為替市場では『ドルストレート』(※2)ありきでクロス円の価格が決まりますから」
豪ドル/円なら「豪ドル/米ドル×米ドル/円」の結果でレートが決まる。でも、毎朝の売買方針を見ると、豪ドル/円のところには、こっそり豪ドル/米ドルの予想レンジや売買方針も書かれている。
小林さんが自信ありげなのも、ドルストレートの方。だったらクロス円じゃなくて、ドルストレートの売買方針を参考にした方が良さそう。
(※1 編集部注:「クロス円」とは米ドル以外の通貨と円との通貨ペアのこと)
(※2 編集部注:「ドルストレート」とは米ドルが絡んだ通貨ペアのこと)
過去実績でも好調の米ドル/円! 中期的なポイントは?
売買方針の過去実績を見てもわかるとおり、小林さんの得意通貨ペアは米ドル/円。

(出所:JFXの発表データからザイFX!編集部が作成)
では、米ドル/円相場の行方を小林さんはどう見ているのか。中長期的な分析を教えてもらった。

「基本的には円安が継続すると考えています。ごく目先でいえば、5月高値の103円台と7月高値の101円台で結んだ抵抗線(赤線)がすぐ上にあり、一目均衡表の雲も抵抗帯になっています。この2つが99.75円~99.80円にあり、ここを抜けるかどうかが目先のポイント」
「ただ、ここを抜けるのも時間の問題。そこでターゲットとなるのは2007年高値124.14円と2011年安値75.32円で引いたフィボナッチ・リトレースメントの61.8%となる105.49円」
105円台ミドルを抜けた米ドル/円のターゲットは?
105円台ミドルを抜けたら、次のターゲットは?
「月足は2002年高値の135円と2007年高値124円で引いた抵抗線とそのチャネルラインの間で推移していますから、抵抗線で止められる可能性が高い。現在の抵抗線の位置は112円前後です」
目先は99円台後半が節目であり、そこを抜けると次に前回高値である103.73円があり、その上には61.8%の105.49円、さらに上には月足抵抗線が強い節目となる、といった感じだ。
相場のトレンドは「円安」から「米ドル高」へ
2013年5月につけた1ドル=103.74円。これを主導したのはアベノミクスと日銀が推進した超強力な金融緩和。つまりは、円の材料による円安だった。これは今後も続くのだろうか?
「これからは『円安』というより、米国のQE(量的緩和)縮小による『米ドル高』になると思います。QE縮小により米金利の上昇期待も徐々に高まってくるでしょうから」

今後は円安相場というより、米ドル高相場になっていくから、ドルストレートを取引したほうがいいというのが小林さんの見解。2013年前半は円安相場でクロス円も大きく上昇したが、今後はクロス円の取引は難しくなっていくと小林さんは考えている。
「米ドル高ですから、ユーロ/米ドルも方向としては下を見ています。ただ日足を見ると、1.2800~1.2750ドルがとても強いサポートになっています。欧州の債務危機は根が深く、この支持帯を割ると強力に下げそうです」
2013年前半は円安が相場のドライバーとなったが、後半はQE縮小により米ドル高が牽引材料となりそう。そこで、どう取引するか。そのとき使えるのが小林さんの「短期売買方針」なのだ。
自分の裁量で取引するにしても、「マーケット速報」に目を通し、小林さんの相場観を参考にするだけでも十分に価値がありそう。小林さんの配信する情報を見るには、JFXの[MATRIX TRADR]かヒロセ通商の[LION FX]に口座が必要だが、この機会に口座を持っておいても良いだろう。
実績十分の小林情報、ぜひ取引の参考に!
(取材・文/ミドルマン・高城泰 撮影/中野和志)
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