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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

恐怖指数が極限まで低下している恐怖!
「オオカミは近くに来ている」と再度宣言!

2014年06月20日(金)17:11公開 (2014年06月20日(金)17:11更新)
陳満咲杜

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■円高トレンド自体はまだ続いている

 一方、円高トレンド自体は修正されたわけでもない。日経平均が目先上昇しているから、株と為替のデカップリング云々の論調も聞こえてくるが、かなり性急な話だと思う。

 何しろ、米ドル/円とドルインデックスの関連性は、ある特徴において日本株と米国株の関連性に似ているところがあるからだ。

 日本株の上昇は外部要素に依存しているところが大きく、米国株の上昇(史上最高値の連続突破)なしでは、現在の日経平均の1万5400円という高値打診はあり得ない

 しかし、日経平均の特徴として、米国株急騰の間は日経平均がついていくにしても、比較的パフォーマンスは限定的であり、いったん米国株が調整してくると、日経平均のほうがより大きな下落幅をつけるということがある。

■米ドル/円はドルインデックスを追って一段と下落か

 このような関係が、最近の米ドル/円とドルインデックスの関係にも見られる。2014年年初来のドルインデックスと米ドル/円の関係は以下のとおりだ。 

ドルインデックス、米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 上のチャートが示しているように、5月上旬以降、ドルインデックスは大きく反発していたが、米ドル/円は出遅れた形で5月末にやっと底打ちして反騰した。しかし、これは比較的弱いリバウンドに留まったのだった。

 また、6月になってからはドルインデックスのトップアウトに先駆けて、米ドル/円は下落してきたから、これからの米ドル/円はドルインデックスの下落を追って、一段と安値をつけやすいのではないかと推測される。

■ユーロ売りが再開されると米ドル/円の大幅下落も

 もっとも、日経平均と米国株の関係ほどドルインデックスと米ドル/円の関係はシンプルではない。目先連動性を保っているが、これからはむしろ逆のパターンを展開するのではないかとみる。

 つまり、ドルインデックスが調整一服を果たしてから再度上昇し続け、米ドル/円が下落し続けるといった逆相関が強まることだ。

 このシナリオを理解するには、やや逆説的な視点が必要だ。たとえばユーロ/円が底割れをいったん回避し、英ポンド/円が年初来高値に再度迫っている現在でも、米ドル/円は102円の大台を下回っている状況だ。

 だから、いったんドルインデックスが再上昇し、ユーロ売りが再開された場合、ユーロ安・円高につられる形で、米ドル/円がどこまで下落するかを想像してみれば、円高トレンドの継続を疑う余地は少なくなるだろう。

「オオカミは近くに来ている」と再度言いたい!

 同じ理屈で言えば、目先日経平均は、強くても2014年年初来高値より1000円程度も差があるから、米国株がいったん頭打ちとなれば、日経平均がどこまで急落するかも容易に推測されるのではないだろうか。

 ここで肝心なのは、外部要素の転換、つまり米国株がいつ頭打ちするかということだ。これが大きな問題となってくる。

 オオカミが来るぞ、来るぞと言っているうちに来ていないからといって、そのままオオカミが来ないとは限らない。筆者は「オオカミ中年」ではないが、やはりオオカミが近くに来ていることを再度言っておきたい。

 その根拠として、以下のチャートをご覧いただきたい。 

VIX指数 過去20年以上の推移

 VIX指数(別名:恐怖指数)は、過去20年以上の歴史を振り返ってみると、10を切ったところで限界を迎えていることがわかる。現在同指数は10.62を示し、臨界点に差し掛かっているとみる。市況はいかに。

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