■メインストリームは「米ドル買い」
みなさん、こんにちは。
先週(8月14日)はお休みをいただきましたが、過去のコラムでご紹介させていただいたとおり、為替マーケットでは米ドル買いがメインストリーム。
【参考記事】
●ドル/円は105円に向け上昇の可能性大。NZドル相場のカギは乳製品入札にあり!(7月31日、西原宏一)
真っ先に米ドル高へと流れを変えたNZドル/米ドルは、2週間ほどのもみ合いを経て、ついにバリアがあった0.8400ドルを突破。
(出所:米国FXCM)
1.3300ドルのバリアがなかなか抜けられず、下げ渋っていたユーロ/米ドルも、戻しは極めて限定的となっています(8月7日、7月31日のコラムを参照)。
【参考記事】
●売り材料には事欠かないユーロ。なのにユーロ/米ドルの下落が緩慢な理由とは?(8月7日、西原宏一)
●ドル/円は105円に向け上昇の可能性大。NZドル相場のカギは乳製品入札にあり!(7月31日、西原宏一)
ユーロ/米ドルは今週(8月18日~)、1.3300ドルのバリアが決壊し、1.32ドル台ミドルまで下落。
(出所:米国FXCM)
NZドルやユーロを取り巻く環境は変わらず、NZドル/米ドルやユーロ/米ドルではじわじわと米ドル高が進んでいます。
■お盆明けから米ドル/円は急速に上昇
そして日本のお盆明けから急速に値を上げてきたのが米ドル/円。
(出所:米国FXCM)
今月、8月に入りウクライナ問題を筆頭に地政学的リスクが台頭しましたが、米ドル/円の下落幅は限定的。下押しする局面もありましたが、米ドル安・円高は101円台ミドルまで。
そして依然として100.70円のマジノ線(※)は健在。
(※編集部注:「マジノ線」とは第二次世界大戦前にフランスがドイツとの国境に築いた難攻不落と言われた要塞のこと)
もっとも、今現在、巨大な貿易赤字を抱える日本において、「その通貨である円」が避難通貨として買われ続けるという相場は過去のものとなりつつあります。
ヘッドラインリスクで、一時円高に振れる局面はあるものの、そうした局面はすべて米ドル/円の押し目買いのチャンスだったという展開が2014年も続いています。
(出所:米国FXCM)
そして、マーケットのコンセンサスどおり…
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