■米ドル/円は110円の大台まで50pips強まで急騰
そして注目の米ドル/円は先週、9月19日(金)にあっさり109.46円まで急騰。
(出所:米国FXCM)
節目であり、巨大なバリアがあると言われている110.00円まであと50pips強のところまで急騰しています。
そして、トリプルウィッチング(※)の翌週である今週(9月22日~)前半、マーケットのコンセンサスどおり、米国株が下落する中、米ドル/円も反落したのですが、安値は108円台前半までと限定的。
(※編集部注:「トリプルウィッチング」とは、主に米国市場で使われる用語で、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の3つの取引期限満了日が重なる日のこと)
先週、9月18日(木)のコラムでご紹介させていただいたRKO(リバース・ノックアウト・オプション)がノックアウトした107.50円や108.00円までは調整せず、本日、9月25日(木)は日経平均の反発とともに米ドル/円も再び109円台を回復。
【参考記事】
●米ドル買い遅れ組が増加した理由とは? ドル/円は110円へ上値拡大の可能性大!(9月18日、西原宏一)
(出所:株マップ.com)
(出所:米国FXCM)
米ドルの押し目が極めて浅かったため、オプションがノックアウトしたままの参加者の米ドル不足が解消されない状態。
■米ドル上昇で、米ドル/円は110円越えが濃厚
前コラムのとおり、110.00円は多くの参加者のターゲットであるため、109円台後半は売り指値が厚く上値を抑えていますが、米ドル/円だけでなく、主要通貨に対して米ドルは軒並み値を上げているため、米ドル/円の下落も限定的。
【参考記事】
●米ドル買い遅れ組が増加した理由とは? ドル/円は110円へ上値拡大の可能性大!(9月18日、西原宏一)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
この米ドルの上昇に関しての米国側のスタンスはルー米財務長官がコメントしているように今のところ(?)容認。
「市場の状況にはコメントしないが、米ドル上昇は常に良いこと」=ルー米財務長官(前回のコラムを参照)
【参考記事】
●米ドル買い遅れ組が増加した理由とは? ドル/円は110円へ上値拡大の可能性大!(9月18日、西原宏一)
主要通貨に対して軒並み値を上げてきた米ドル。
そして、節目の110円超えが濃厚で、112円まで上値拡大の可能性がある米ドル/円の動向に注目です。
(出所:米国FXCM)
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