■米雇用統計後に米ドル/円は122円近くまで急上昇
みなさん、こんにちは。
今月、12月のイベントは米雇用統計、本邦GDP、14日(日)の衆議院選挙、そして、17日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)と続きます。一連のイベントが終わると、2014年はほぼ終了。
10月31日(金)の日銀とGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のダブルバズーカから始まった「株高・円安相場」ですが、先週まで米ドル/円は調整なく続伸。
【参考記事】
●日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚
そして、12月5日(金)の米雇用統計の好結果を受け、米ドル/円は120円を大きく上抜け、一時、121.85円まで急騰。節目の122.00円へ急接近するところまで急上昇しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■多くのプレイヤーが「アベトレード」を手仕舞う
2014年年末を控え、多くのプレイヤーは前述のイベントのいずれかのタイミングで「アベトレード」の利益確定のチャンスをうかがっていました。
それが先週末を挟んで、米ドル/円は121円台後半、日経平均は1万8000円と急上昇。
(出所:株マップ.com)
あまりのスピードの速さに、多くのプレイヤーはアベトレードを手仕舞う動きに出ました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
自分も日経平均が想定していたレベルに到達したため、「日本株と米ドル/円」を中期ポジションを含め、先週、12月5日(金)にいったんすべて手仕舞ったのですが、今週、12月8日(月)に同じようにスクエアにしたトレーダーの友人が多数(12月6日(土)のメルマガ「FXトレード戦略指令!」を参照)。
時間的にはもう少し引っ張る予定だったのですが、多くのトレーダーが想定しているレベルにあっという間に到達したため、いっせいに利益確定に出たという流れ。
結果としては、11月27日(木)のコラムでご紹介したように米ドル/円は当局が望んでいると思われる120円以下に収束しています。
【参考記事】
●衆院選までドル/円は116~121円のレンジ。120円接近で口先介入が出やすい理由は?(11月27日、西原宏一)
米ドル/円の120円超えというレベルは、12月14日(日)に実施される衆議院選挙における自民党の選挙戦において、あまり有利な材料とは言えません。それは、急速な円安に対する批判が選挙戦に不利に働く可能性があるためです。
そして、今週(12月8日~)は、原油の急落が…
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)