■長期的に米ドルが強くなるという認識は維持
このような状況になると市場のボラティリティが高くなり、値動きが当面激しくなってくるかもしれないので、注意が必要です。
その上で、やはり、長期的に米ドルは強くなってくるという認識は、維持しておきたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 週足)
昨日3月18日(水)に発表された日銀の資金循環統計を見ると、2014年10-12月期で、国内投資家による外国株や外国証券の買い越しは、約2兆4000億円になりました。
これは、円安要因であるのは言うまでもありません。
今回の発表で、相変わらず3カ月で2兆円前後の円売りが出るということは確認できました。こうした円売りは、今後も継続的に出てくることは、明らかです。
■ポジション調整が終われば、再びユーロ売りに
また、ユーロに関しても、米国の金融政策以前に、ユーロ圏の経済の低迷が鮮明であり、ユーロが上昇していく環境にはありません。
ポジション調整が終われば、いずれまたユーロは売られる展開になっていくでしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 週足)
短期的な衝撃は大きかったですが、長期的に見れば、大きな流れが変わったわけではないと考えておきたいと思います。
【参考記事】
●FOMC議事録公表で6月利上げ説に暗雲。猫の目みたいなユーロも最終的には下落(2月19日、今井雅人)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)