■パナマ文書が安倍政権の爆弾となる可能性も…
ドーハ会合に加えて注目が集まっているのが「パナマ文書」(※)。
(※編集部注:「パナマ文書」とは、中米パナマにある法律事務所から流出した顧客データのこと。この「パナマ文書」には、約1150万件の財務記録や法的記録などの機密情報が記載されているとされる)
これをどんな意図で流出させたのか、誰が得をして誰が損をするのか、謎が多いです。
これまでの経緯では、まずアイスランドの首相が早速、辞任。
英国ではキャメロン首相の進退問題にまで発展しています。
そして、問題はこれまで日本人の名前が出てきていないこと。
ジャーナリスト団体が調査にあたっている模様ですが、日本から参加しているのは共同通信と朝日新聞。
朝日新聞と安倍政権との関係はあまり良くないとされていますが、今後、閣僚のスキャンダルに発展するようなことがあれば、リスクオフ相場が加速。
つまり、日本株や米ドル/円のさらなる売り材料とされる可能性も高いため、今後はパナマ文書の報道にも注目です。
(出所:株マップ.com)
■上海合意のウワサなどを背景に米ドル/円の上値は限定的
前述のように、米ドル/円は107.65円レベルで短期的なダブルボトムを形成して調整中。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
次のレジスタンスは、日足・一目均衡表の転換線が位置している109.72円。心理的レジスタンスである110.00円などが挙げられます。
(出所:CQG)
来週(4月18日~)から本邦機関投資家の日本株買いが本格化すると言われていますが、上海合意のウワサなどを背景に米ドル/円の上値は限定的。
【参考記事】
●安倍首相が米国に「介入しない」と宣言!? 上海合意で、米ドル/円は100円も視野に!(4月7日、西原宏一)
上海合意、ドーハ会合、そして、パナマ文書と材料が多い中、米ドル/円の行方に注目です。
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