■米ドル/円は、2016年12月15日の高値を上抜けられず…
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
お正月休暇も終わり、2017年の取引が始まっています。米ドル/円は、年末のNY市場で116円台から117円台まで買い戻されて2016年の取引を終えました。
年始も年末の勢いを受け継ぐ形で、1月3日(火)から米ドル買いが先行。12月米ISM製造業景気指数や11月米建設支出などが市場予想を大幅に上回る強い数字となったこともあり、一時118.607円まで値を上げる場面もみられました。
しかし、2016年12月15日(木)の戻り高値として意識されていた118.663円を上抜けられないとなると、その後は、戻り売りに押される展開となりました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■利上げされた2016年12月のFOMC議事録は複雑!?
そんななか、1月4日(水)のNY市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(2016年12月13-14日分)が公表されました。
【参考記事】
●FOMC金利見通し引き上げでドル急上昇! 過熱感がない相場はなかなか止まらない(2016年12月15日、今井雅人)
※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成
2016年中で唯一、利上げが行われた会合だっただけに市場の注目が集まったワケですが、議事要旨では、「トランプ政権が大型減税などを行った場合には、より速いペースの利上げが必要となる可能性」に言及していることが判明したほか、「多くのメンバーが拡大的な財政政策によって成長が弾ける上向きのリスク」を認識していることもわかりました。
ただ、「トランプ政権の政策を判断するにはまだ時期尚早であり、見通しにどれほどの影響があるのかを見極める必要がある」との慎重な姿勢を崩していないことも明らかになっています。
また、声明文では言及されていませんでしたが、「さらなる米ドル高が下向きのリスク」であると指摘する向きもありました。
市場では、「予想よりは少しタカ派的」との声が大勢を占めていますが、米長期金利が上下に二転三転するような不安定な動きとなったことからもわかるように、反応はかなり複雑なものとなりました。
そして、本日1月5日(木)のアジア市場では…
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