■昨年12月FOMC後のセル・ザ・ファクトを確認
ここで昨年(2016年)12月、FOMCが利上げをしたあと、米ドル/円でどのようにセル・ザ・ファクトが展開されたかを確認してみます。
【参考記事】
●昨年12月FOMCの値動きが再現される? ドル/円はイベント注視して短期的に売りも(3月13日、西原宏一&大橋ひろこ)
FOMCが利上げを発表した直後の12月15日(木)に米ドル/円は118.66円の高値をつけ、反落。
その後、米ドル安は進行し、今年(2017年)の2月7日(火)には111.60円まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
米ドル/円は米大統領選でトランプ大統領が選ばれてから、約18円弱急騰し、FOMCの利上げで高値をつけて大きく反落したことになります。
FOMC後の高値から安値をつけるまで、ほぼ2カ月弱。
米ドル/円の118.66円という高値から安値までの値幅は7.08円でした。
■3月末まで、米ドル/円は下値模索が継続か
今回もFOMC前後に、115.51円をつけてから米ドル/円は急反落。
前回の値幅を今回の相場に当てはめてみると、米ドル/円は108.43円まで反落することになります。
(出所:Bloomberg)
昨年(2016年)12月と、今年(2017年)3月のFOMCでの利上げ後の米ドル/円相場が同じになると想定するのは無理がありますが、FOMCを終えてまだ1週間しかたっていません。
値幅よりも時間軸から考えると、今月(3月)末までは、まだ米ドル/円は下値を模索する動きが続く公算が高いのではないでしょうか?
FOMCの利上げ後に、教科書どおり反落を開始した米ドル/円の動向に注目です。
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