■目先はリスクオン。米ドル/円は上サイドをトライ
米韓軍事演習が始まっていることもあり、為替市場には北朝鮮による挑発行為のリスクが依然としてくすぶっているものの、10月22日(日)に予定されている衆院選での与党勝利を織り込む形で、目先はリスクオンの展開となってきています。
【参考記事】
●今週は北朝鮮情勢に絡むリスクに警戒! でも、無風で通過すれば米ドル買い再開か(10月9日、西原宏一&大橋ひろこ)
●解散総選挙は「株高・円安」になりやすい! 米ドル/円、英ポンド/円は押し目買いか(9月26日、バカラ村)
衆院選の結果がどうであれ、米ドル/円は利食い売りをこなしながら、再び上サイドを試すという方向性に変わりなさそうです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
10月からの下半期入り直後に買いで目立っていた本邦機関投資家が、衆院選後に再び買い意欲を強める可能性は高く、市場関係者に話を聞いてみても、「111円台ではしっかりと買いたい」意向を持っている状況です。
■注目はFRB議長人事。利食いのタイミング探りたい
ところで、これからの材料といえば、直近ではやはり「次期FRB議長」の人選でしょう。
17日(火)にトランプ米大統領は、「5人の候補者全員を気に入っている」と答え、記者の質問をはぐらかしていましたが、胸中にはすでに、新たな議長がいると思います。
【参考記事】
●日経平均は21年ぶり高値でも円安進まず。次期FRB議長をめぐる3つのシナリオとは?(10月16日、西原宏一&大橋ひろこ)
18日(水)もサンダース米大統領報道官が、「数日以内にFRB議長人事を発表する」と公にしているので、今週末、または来週(10月23日~)早々にも、その答えがわかることになりそうです。
市場では5人の候補者のうち、ムニューシン米財務長官が強く推す「パウエル現FRB理事」、義理の父親がトランプ米大統領と親しい「ケビン・ウォルシュ元FRB理事」、最近、評価が上がってきている「ジョン・テイラー教授」の三つ巴ではないかとの憶測が高まっていますが、衆院選の結果とともに、週明け10月23日(月)からの動きには、注意しなければならないでしょう。
私は、引き続き109円台から110円台で買った米ドル/円のロング(=買い)ポジションをキープしていますが、目標である114円台が視野に入る中で、利食いのタイミングを探っていきたいと思っています。
(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●11月のトランプ米大統領来日時は要注意!? 2度跳ね返された114円台で、ドル/円利食い(10月5日、今井雅人)
●衝撃的な米雇用者数減少はイレギュラー。ドル/円の上値重いが、基本方針変わらず!(10月12日、今井雅人)
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