■EU離脱による清算金、大筋合意で英ポンド上昇
29日の外国為替市場で英ポンドは続伸。
EU離脱に当たり支払う清算金について、英国とEU側が大筋合意に達したと伝えられ、交渉が進展するとの期待が高まった。
事情に詳しい関係者が28日遅く、交渉担当者らが暫定合意に達したと明らかにした。ポンドはG10通貨に対して全面高
出所:Bloomberg
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 1時間足)
これで通商問題への交渉前進に向けてハードルを一つ乗り越え、残る大きな障害は、アイルランド国境問題だけに。
以下は、英ポンド/米ドルの週足チャートです。
(出所:Bloomberg)
2016年6月24日高値1.5018ドルと2016年10月7日安値1.1841ドルの50%戻しは1.3429ドル。
前述の報道を受けても、11月29日(水)までの英ポンドは、この50%レベルで上値を抑えられていました。
しかし、本稿執筆時点では、ブレイクし始めています。
加えて、注目は、2014年からのレジスタンスが現在1.3440ドルあたりに位置していること。
(出所:Bloomberg)
英ポンド/米ドルは、2014年7月からずっとこのレジスタンスで上値を押さえられていました。
それが本稿執筆時点で、このラインを上抜け始めています。
終値ベースで、このレジスタンスを上抜けると、英ポンド/米ドルは大きく値を上げる可能性が高まります。
上値メドとすれば、2014年7月15日高値1.7191ドルと2016年10月7日安値1.1841ドルの38.2%に当たる1.3883ドルレベル。
(出所:Bloomberg)
EU離脱に当たり支払う清算金について、英国とEU側が大筋合意したことから、2014年以降のレジスタンスをブレイクし、上値余地が拡大している英ポンド/米ドルの動向に注目です。
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