■為替市場は金利の動きに素直に反応
こうした金利の動きに為替市場は素直に反応し、ユーロ高、米ドル高などが進行しています。
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その結果、米ドル/円では、米ドル高・円安、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)では、ユーロ/円を中心として円安という反応になっています。
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特に、ユーロ/円はここ3週間ほどレンジ相場が続いていましたが、今回の金利上昇の影響で、そのレンジの上限を上に抜けてきました。
【参考記事】
●米長期金利上昇で米ドル下げ一服。ユーロ/円、英ポンド/円は大幅上昇も!?(12月1日、陳満咲杜)
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■投資家の新たなポジションは円売り!
さて、これからの動きでありますが、今回、たしかに金利に反応していますが、クリスマス休暇を目前としてやる気がないのか、値動きは緩やかなものにとどまっています。
ただ、クリスマス休暇が終われば、その後、動きが本格化してくる可能性は十分にあると考えています。
【参考記事】
●クリスマスにかけてもう少し調整が続いても来年以降、ドル高に向かうと考える理由は?(12月14日、今井雅人)
●FOMC後は、取り立てて米ドル/円を買う理由がない! 膠着状態はいつまで続く?(12月20日、松田哲)
クリスマス休暇を控えて、ポジション調整をした投資家が休暇明けに新たなポジションを作ろうと考えたとき、今の金利環境などを見ると、クロス円、米ドル/円で円売りをする、という選択をするのではないかと思うからです。
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■スワップを稼げる状態で基本方針を維持
私自身はこれまでどおり、米ドル/円のロング(=買い)ポジションをキープしていますが、基本方針は維持しておこうと思っています。
相場の動きが鈍いときは、売り買いで儲けるのが難しくなるので、どうしてもポジションを長期間においてキープしない状態になりがちではありますが、基本的な方向性が間違っていないのであれば、スワップ金利(スワップポイント)を享受しつつ、次の動きに備えることも大切だと思います。
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