■実需の買いが下支え。米ドル/円は押し目買い方針で
需給的な面で言うと、日本の実需筋はまだ、米ドル/円を買えていないようです。
すでに、111円台前半から110円台にかけて、買い注文が並んできています。
何かのきっかけで米ドル/円が下落するようなことがあったとしても、こうした買いが下値を支えるのではないでしょうか。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
したがって、米ドル/円の押し目買い方針を、今後も維持しておきたいです。
■米金融政策の今後を占う米経済指標に注目
今後の注目としては、まずは本日、8月3日(金)に発表される、米国の7月雇用統計です。
事前の市場予想の中央値は、失業率が3.9%、非農業部門就業者数が前月比19.0万人の増加となっています。
※米労働省労働統計局のデータを基にザイFX!が作成
先日、7月31日(火)~8月1日(水)に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、大きな変化はありませんでしたが、今後の経済指標の結果によっては、金融政策に変化が出てくる可能性もあるため、注目しておきたいと思います。
予想より良い結果が出れば単純に米ドル高に、逆であれば米ドル安に反応する公算が高いと考えています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
本日(8月3日)は、米国の6月貿易収支も発表になります。
最近、あまり注目されていなかった指標ではありますが、トランプ米大統領の通商交渉に焦点が集まってきている現状では、従来より注目度は高まるかもしれません。
■来週は日米通商交渉。円高局面は絶好の買い場!?
また、来週の8月9日(木)からは、日米通商交渉が開始されますが、これも重要です。
米国側が強硬な姿勢に出てくれば、円高になる局面があるかもしれません。ただ、そこは絶好の買い場(=米ドル買い・円売り)だと考えています。
最後に中国です。
米国との経済制裁の応酬を懸念して、中国の株式市場が下落してきています。
(出所:Bloomberg)
今後、さらなる下落があるようだと、世界経済全体にマイナスの影響が出て、結果としてリスクオフからの円高という展開にもなりかねません。
【参考記事】
●中国はトランプ大統領に徹底抗戦の構え! 市場が注目する、その他2つのポイントとは?(7月5日、今井雅人)
注意して見ておきたいと思います。
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