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イケダハヤト氏も知らない、トルコショック
でもスプレッドが拡がらなかったFX口座とは?

2018年08月15日(水)東京時間 19:28

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■一部には1分足が存在しなかったFX会社もあった

 最後に取り上げるのはサクソバンク証券[スタンダードコース]セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]FXプライム byGMO[選べる外貨]の3口座だが、ここで取り上げたいのはスプレッド拡大の状況ではない。

 調査対象とした8月10日(金)15時~15時20分の期間においてサクソバンク証券[スタンダードコース]は15時11分から15時19分まで、セントラル短資FX[FXダイレクトプラス]は15時15分から15時18分までトルコリラ/円の1分足チャートにローソク足が存在しなかったのである(※)。

 おそらくこの期間はレートが提示されていなかったのではないかと思える。

(※今回の調査対象の中では、ヒロセ通商[LION FX]も15時13分のローソク足がなかった)

(クリックで拡大)
サクソバンク証券、セントラル短資FX、FXプライムbyGMOのトルコリラ/円急落時のスプレッド推移

 また、FXプライム byGMO[選べる外貨]はローソク足は一応、すべて存在していたのだが、15時16分から15時20分の間のローソク足が4値同事足などと呼ばれる横一本のラインのようになっていた。

FXプライム byGMO[選べる外貨] トルコリラ/円 1分足(8月10日(金)15時前後)
FXプライム byGMO[選べる外貨] トルコリラ/円 1分足(8月10日(金)15時前後)

 これは通常は1本のローソク足の始値も高値も安値も終値もすべて同一レートだったことを表しているが、他社のチャートを見る限り、このとき、そんなに動きがまったくない状態だったとは思えない。すると、やはりこの期間はレート配信が停止していた可能性がありそうなのだ。

 本記事の最初の方で触れたが、トルコリラのような新興国通貨において怖いのは流動性が低下して、取引できなくなること。今回の暴落時にも短時間ではあるが一部の口座では、そういったことがあったと推測されるということだ。

 なお、各FX会社の通常時のトルコリラ/円スプレッドについては、以下のコンテンツでチェックできる。こちらもご参考に。

【参考コンテンツ】
FX会社徹底比較!:トルコリラ/円が取引できるFX会社はここだ![トルコリラ/円スプレッドの狭い順]

■SBI FXトレードのお知らせの中にあった“抜け穴”とは?

 繰り返しになるが、トルコリラ/円のトレードにもしもチャレンジするとしても、大きなポジションは取らない方が無難。

 それでも、これだけ動きが大きいなら、トレードの対象として魅力的な面があるのも事実だ。別に売りからでなくても、買いから入ってもいい。実際、筆者も今回、売りから入るトレードだけでなく、買いから入るトレードもやってみた。売り買い自在にやればいいのである。

 そして、売りから入った場合でも、デイトレードにして翌日に持ち越さなければ、トルコリラ/円の高額な売りスワップを支払う必要もない。

 そんな際、非常時でもなかなか拡大しないSBI FXトレードのスプレッドは魅力的だ。

 ただ、本記事を作成している途上にあった8月14日(火)、SBI FXトレード「今後のトルコリラの相場変動へのご注意及びスプレッドの広告適用除外について」というお知らせを出した。

SBI FXトレードが出したお知らせ
SBI FXトレードが出したお知らせ

 このお知らせではトルコリラ安が進行していること、8月20日(月)の週以降、トルコでは犠牲祭などの祝日が続き、トルコリラのボラティリティが高まる可能性があることが触れられていた。そして、スプレッドが通常より長期間大きく広がる場合があり、「スプレッド広告表示の適用除外の措置」をとることが発表されていた。

 その「対象通貨・取引数量」「トルコリラ/円、10,001通貨以上」となっており、「対象時期」「2018年8月15日(水)6:00~8月25日(土)5:30」となっていた。

 ここまでSBI FXトレードのトルコリラ/円スプレッドが魅力的ということを書き連ねてきたのだが、犠牲祭を前にして、SBI FXトレードとしても狭いスプレッドを今までと同じようには保証できない、ということになったようだ。

 ただ、すでにSBI FXトレードの示す対象期間に入った8月15日(水)の夕方現在、筆者がSBI FXトレードの取引画面を見た感じでは1万通貨までなら1.79銭、それを超えたら4.8銭というトルコリラ/円のスプレッドにまだ変化はないようだった。

 また、SBI FXトレードのお知らせの中にも抜け穴(?)がある。このお知らせでは対象が「10,001通貨以上」とされており、1万通貨までの取引は対象外なのだ。これは逆に言えば、1万通貨までだったら、まだまだSBI FXトレードは狭いスプレッドの提示をがんばるということかと思える。

■わずか1トルコリラ(18円相当)のポジションを取ることも可能

 ちなみに、SBI FXトレードはわずか1通貨から取引可能だ。このようなことができるのは日本では2社しかなく、SBI FXトレードは非常に貴重な特徴を持った口座を提供しているといえる。

 本記事では、トルコリラ/円で大きなポジションは取らない方がいいということを何度も書いてきたが、SBI FXトレードでは超少額でポジションを取ることが可能だ。

SBI FXトレードのWEB版取引画面より
SBI FXトレードのWEB版取引画面

上の画像は、SBI FXトレードで1トルコリラだけポジションを持った状況

 仮にトルコリラ/円を最小単位だけ買ったとしたら、つまり、1トルコリラのポジションを取ったとしたら、それは日本円で約18円相当のポジションということになる(2018年8月15日現在)。

 今後、トルコリラ/円が現時点の半値まで暴落したとすると、その損失は9円にすぎない。その代わり、2倍に上昇しても利益は18円にすぎないが…。

少額お試しのトレードをやってみるにも、SBI FXトレードはいい口座なのだ。

 筆者はわずか1通貨単位から取引できるSBI FXトレードの特徴を利用して、日本円で同一金額分ずつ米ドルを少しずつ買っていくという投資法(いわゆる「ドルコスト平均法」)をかつて実践したことがあり、以下の記事でこれを紹介している。

【参考記事】
【口座完全公開】FXでドルコスト平均法! 勝てない人でも勝てるようになる!?

 じつは今回、SBI FXトレードの口座を使って、トルコリラ/円でも似たようなことを行っていたこともあるのだが、そちらはすでに損切りした。この方法はどのぐらいの金額ずつ買っていくかということが微妙だし、トルコリラ/円でそれを実践することが万人におすすめとは言い難いが、SBI FXトレードではそんなやり方さえできる、ということはちょっと紹介しておきたい。

■みんなのFXはなぜスプレッド調査ができなかったのか?

 なお、トルコリラ/円のスワップ金利が高いことで最近人気が急上昇していたトレイダーズ証券[みんなのFX]は、以前、トルコリラ/円のスプレッドを1.9銭原則固定で提供していたが、現在は変動制となった模様で、公称の原則固定スプレッドはなくなっている。そして、筆者が見た限り、8月10日(金)もスプレッドは結構拡大しているようだった。

 そして、トレイダーズ証券[みんなのFX]のチャートシステムは、BidとAskのチャートをそれぞれ表示することができない仕様となっている模様で、今回はスプレッド調査をすることができなかった。このため、今回の調査対象には入っていない。

 なお、ザイFX!ではトルコリラ/円を売りから入って、日をまたいで持ち越したいというときのために、トルコリラ/円の売りスワップが少ないFX会社ランキングも先に公開している。

 これについては、以下の記事をご参考に。

【参考記事】
【緊急調査】トルコリラ大暴落で知りたい! F X各社の「売りスワップ」ランキング発表!

■トルコリラ暴落の原因はイケダハヤト氏という説が…!?

 本記事のメインテーマはイケダハヤト氏ではないのだが、最後にイケダハヤト氏に話を戻そう。

 本記事冒頭で、8月8日(水)にイケダハヤト氏がトルコリラに売り参戦したということをお伝えした。

 しかし、筆者もあとから気づいて驚いたのだが、イケダハヤト氏はなんとその前日の8月7日(火)に「そろそろトルコリラ買うか……」ともつぶやいていたのだ!

 ツイッター上では今回のトルコリラ暴落の原因はイケダハヤト氏のこのツイートにあるのではないか、というツイートがバズっている。

 ただ、超短期のトレードを行うスキャルパーでなくとも、「買い」と言っていた10分後に「売り」に転換していることもあり得るのがトレーダーの世界。イケダハヤト氏の変わり身の早さを非難することはないだろう。

 では、トルコリラ/円を売っていたイケダハヤト氏はその後、どうなったのだろうか?

 イケダハヤト氏は自身のブログで、8月10日(金)に「過去最安値更新で『38%』のリターン!トルコリラ投資で儲かったので情報共有。」という記事を書いていた。

 大暴落が起こった8月10日(金)にイケダハヤト氏はトルコリラ/円の売りを決済していたのだ。20円割れの水準で決済し、1万1455円、儲けたらしい。

 イケダハヤト氏は上述のブログ記事の中で以下のように書いていた。

「本日、ついに20円を切りました。このまま15円くらいまで下がるのでは……。」

「15円くらいまで下がるのでは」ってイケハヤさん、ズバリ当たってるじゃん! じゃあ、なんで20円割れで決済しちゃったの? でも、何であれ、利益出したんだからエラい……などなど、噴出するさまざまな感想を書き連ねつつ、

 さすがはイケハヤだ。

 とつぶやいて、本記事の締め括りとしたい。

 ──だけど、そんなイケハヤさんもFX口座のスプレッドがどうとか、そんな細かいことまでは知らないし、気にしてないんじゃないかな~。でも、それが収益には大いに関係するんですよね。

(ザイFX!編集長・井口稔 編集協力:ザイFX!編集部・庄司正高&堀之内智)

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