■FXTF、MT4の取引条件を緩めに変更
主力取引システムとしてメタトレーダー4(MT4)を採用しているFXトレード・フィナンシャル。「こじるり」こと小島瑠璃子さんがイメージキャラクターを務めていることでもおなじみですね。
FXトレード・フィナンシャルはこれまで[FXTF MT4]の口座で使える数多くのオリジナルインディケーターを開発してきました。その中には今井雅人氏、陳満咲杜氏、ボリ平氏、ひろぴー氏など、著名な専門家や個人トレーダーとコラボしたものがいろいろあるなど、日本のメタトレーダー4(MT4)提供会社の中でも、アクティブなサービス展開がとくに目立ってきました。
【参考記事】
●FXで5000万円稼いだ今井雅人さんの相場観をMT4チャート上に直接表示!
●MT4にボリ平ドラゴン式チャートを導入! 米ドル/円も0.3銭原則固定のトップ水準!
●「ひろぴー式MT4チャート」とRCIを導入! FXTFのMT4はオリジナルインジが魅力!
●通貨の強弱がひとめでわかる! FXTFがまたまたMT4オリジナルツールを導入!
●超充実のインディケーターやツールでFXTFのMT4がさらに使いやすくなった!
●陳満咲杜氏監修、欧米流プライスアクションがMT4チャート上へ表示できるように!
●FXTFのMT4チャートにYEN蔵氏の米ドル/円相場観などを表示するインディケーター登場!
●YEN蔵さんとコラボしたインディケーター! フィボナッチを移動平均線のように使う?
そんなFXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4]の取引ルールが2019年1月28日(月)に変更されました。変更内容は以下の3点です。

(出所:FXトレード・フィナンシャル「取引ルールの一部変更について」)
まず、ロスカットルールについてですが、今回変更されたのは証拠金率判定時刻以外の時間帯に強制ロスカットとなる証拠金維持率です。

(出所:FXトレード・フィナンシャル「取引ルールの一部変更について」)
FXトレード・フィナンシャルの証拠金率判定時刻は15時30分から15時35分なのですが、この判定時刻に証拠金維持率が100%を下回れば強制ロスカットとなります。この部分に変更はありません。
変更されたのは証拠金率判定時刻以外の時間帯に強制ロスカットとなる証拠金維持率です。2017年5月29日(月)にはこれが50%から100%に引き上げられ、条件が厳しくなったのですが、この証拠金維持率が2019年1月28日(月)から再び50%に引き下げられ、条件が緩められたことになります。
次に、FXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4・1000通貨コース]の最大発注量引き上げについてですが、[FXTF MT4]には[FXTF MT4・1000通貨コース]と[FXTF MT4・1万通貨コース]という2つのコースがあります。
今回、最大発注量が引き上げられたのは[FXTF MT4・1万通貨コース]より取引コストが安い[FXTF MT4・1000通貨コース]で、2019年1月28日(月)以降、1注文の最大発注量が20万通貨から100万通貨に引き上げられました。
取引コストが安い[FXTF MT4・1000通貨コース]の最大発注量引き上げはトレーダーにとってうれしいニュースですね。
■変動率が高い南アフリカランド/円の取引条件は今後厳しめに
一方で、2018年4月1日(月)からは[FXTF MT4]の南アフリカランド/円のレバレッジが25倍から12.5倍に引き下げられる予定となっています。
FXトレード・フィナンシャルによると、今回の取引ルール変更は「トルコリラ/円と南アフリカランド/円の2通貨ペアに関しては相場変動率が上昇傾向にあり、その他の通貨は低下傾向にある」ことから行われるようです。
全般的には取引条件が緩められたわけですが、変動率が上がっている一部の通貨ペアは取引条件が厳しくなるというわけです。その時々のマーケットの環境に即した取引ルールにしていく方針とのこと。
なお、[FXTF MT4]のトルコリラ/円のレバレッジは、トルコリラ大暴落というトルコショックを受けて2018年8月15日(水)に25倍から12.5倍へ引き下げられています。
【参考記事】
●トルコリラ/円が一時、16円台まで暴落! トルコリラ急落の震源地はユーロか!?
●トルコリラ/円は一時15円台まで大幅続落! 原因はトランプとエルドアンの両大統領!?
●FX会社が警戒するトルコの「犠牲祭」とは? 日本発のトルコリラショック再開はある!?
●8分間の暴落! トルコショックで何が…!? トルコリラのロスカット未収金の規模は?
■MT4のルールを変更したFXTF、実質的オーナーも変わった
FXトレード・フィナンシャルは主力の取引システムである[FXTF MT4]のルールを変更したわけですが、今回の取引ルール変更には実質的オーナーの変更が関係している(?)かもしれません。
なぜこんなことを言っているのかというと、FXトレード・フィナンシャルが平成最後のクリスマスとなった2018年12月25日(火)、実質的オーナーの変更を発表したからです。
実は、FXトレード・フィナンシャルは2018年5月30日(水)に実質的オーナーが変わったばかりなのですが、その後、およそ半年で再びオーナーが変わったことになります。いったいFXトレード・フィナンシャルで何が起こっているのでしょうか。
まず、FXトレード・フィナンシャルの資本関係について確認すると、FXトレード・フィナンシャルはシンガポールを拠点とするFXTF HOLDINGS PTE LTDという会社の100%子会社です。
そのFXTF HOLDINGS PTE LTDのオーナーは、FXトレード・フィナンシャルが創業された2008年から2018年5月30日(水)まで、ロバート・ルーク・コリック氏(以下、コリック氏)が支配する法人でした。
ですが、2018年5月30日(水)、FXTF HOLDINGS PTE LTDはチェン・リェ・メン・エリック氏(以下、チェン氏)が支配するUpper Joyful Limitedの傘下に入ります。
チェン氏は英国領ヴァージン諸島を拠点とするUpper Joyful Limitedのオーナーで、シンガポールの不動産業界からキャリアをスタートした有名な起業家とのこと。その資金力やアジアのフィンテック起業家とのつながりを生かして、FXトレード・フィナンシャルは新たな成長フェーズに踏み出しました。
ところが、そこからおよそ半年後の2018年12月21日(金)、今度はFXTF HOLDINGS PTE LTDの親会社であるUpper Joyful Limitedのオーナーが、チェン氏からGoldenway Investments Holdings Limited(以下、ゴールデンウェイ)に変わったのです。

以下の図はFXトレード・フィナンシャルの実質的オーナーがチェン氏からゴールデンウェイに変わったことを表しています。

※GWはゴールデンウェイのこと
(出所:FXトレード・フィナンシャル「当社の実質的オーナーの変更について」)
ここまで話が複雑になってしまいましたが、ざっくりまとめるとFXトレード・フィナンシャルの実質的オーナーは2018年にコリック氏支配の法人からチェン氏支配の法人、さらにゴールデンウェイに変わったということになります。
■FXTFの実質的オーナー、ゴールデンウェイはどんな会社?
それでは、2018年12月21日(金)からFXトレード・フィナンシャルの実質的オーナーになったゴールデンウェイとはどんな会社なのでしょうか。

ゴールデンウェイは2009年に創業された香港系の金融グループの持株会社です。香港系とあってゴールデンウェイには「金道集團」という漢字名もあります。
そんなゴールデンウェイは傘下に証券・先物・FX・貴金属取引・投資顧問などの子会社を有しています。
2011年からゴールデンウェイは買収による海外進出を本格化。米国や英国、中国に事業を展開するなか、2018年12月にはFXトレード・フィナンシャルの実質的オーナーとなり、日本市場に初めて参入したというわけです。
■FXTFでは初心者向け新システム追加予定! 社名も変わる!?
それでは、2019年のFXトレード・フィナンシャルはゴールデンウェイ傘下のもと、どのように船出していくのでしょうか。
そのことについては、FXトレード・フィナンシャルの代表取締役社長で、元為替ディーラーの鶴泰治氏が2019年度「年頭のご挨拶」で言及しています。
FXトレード・フィナンシャルでは現在、記事前半で紹介した[FXTF MT4]のほかに、バイナリーオプション口座である[FXTFバイナリー・トレード](通称バイトレ)が提供されていますが、鶴社長によると、FXトレード・フィナンシャルは現行のメタトレーダー(MT4)口座、バイナリーオプション口座に加え、ゴールデンウェイグループのグローバル中核商品である初心者向け新FX取引システムを導入する予定で、現在準備中とのこと。
【[FXTFバイナリー・トレード]に関する参考記事】
●バイトレでレンジとタッチがスマホ対応。3種類のバイナリーオプションを気軽に取引
●テクニカル指標75種類! TradingViewが搭載されたバイトレの新スマホ取引ツールとは?
●こじるりがバイトレを紹介! 1分15秒じゃ伝えきれない!? その魅力をザイFX!が深掘り!
また、2018年12月25日(火)にFXトレード・フィナンシャルが公表した「当社の実質的オーナーの変更について」では、「今後、ゴールデンウェイとのグループ間連携を強化しつつ、社名の変更も視野に入れて統合プロセスを加速する」との意向が示されています。
つまり、FXトレード・フィナンシャルは今後、ゴールデンウェイの新FX取引システムを追加導入する予定で、FXトレード・フィナンシャルという社名自体が変更される可能性もある、ということのようです。
記事前半で紹介した[FXTF MT4]の取引ルール変更も、もしかしたらこういった動きと関係があるのかもしれませんね。
■ビットトレードも2018年に紆余曲折。最終的にHuobi傘下に
そして、FXトレード・フィナンシャルの関連会社で、仮想通貨取引所を運営するビットトレード(BitTrade)も2018年に大きな転機を迎えました。
ビットトレードの支配株主は2018年5月30日(水)までコリック氏でしたが、2018年5月30日(水)にコリック氏が保有するビットトレード株をチェン氏が支配する法人が取得しました。
そして、2018年9月12日(水)にはチェン氏が支配する法人の支配株主がHuobi Japan Holding Limitedに変わり、Huobi Japan Holding Limitedがビットトレードの実質的オーナーになったのです。
Huobi Japan Holding Limitedは世界最大級の取引高を誇る仮想通貨取引所Huobi(フォビ)の日本法人です。
Huobiは米国や英国、カナダ、ブラジル、オーストラリア、シンガポール、香港、韓国などに事業を展開していますが、今回、日本の仮想通貨交換業者であるビットトレードを傘下に置くことで、日本進出を果たしたのでした。
そして、2019年1月8日(火)、ビットトレードはHuobiの取引プラットフォームを用いた仮想通貨取引サービスを開始しました。

なお、FXトレード・フィナンシャルは2018年11月28日(水)、ビットトレードの持株比率を25%から10%に減らしています。このことにより、FXトレード・フィナンシャルとビットトレードは資本関係こそあるものの、いわゆる関連会社ではなくなりました。
つまり、FXトレード・フィナンシャルとビットトレードは2018年に資本関係が目まぐるしく変わり、最終的にFXトレード・フィナンシャルはゴールデンウェイ傘下、ビットトレードはHuobi傘下で新たなスタートを切ったということになります。
■ザイFX!限定で最大2万3000円のキャッシュバック!
そんなFXトレード・フィナンシャルではザイFX!限定タイアップキャンペーンと通常のFX新規口座開設キャンペーンを実施中です。
まず、ザイFX!限定タイアップキャンペーンについてですが、こちらはザイFX!経由で2月28日(木)までに[FXTF MT4]口座を新規開設し、3月29日(金)NYクローズまでに往復5万通貨以上取引すると2000円がキャッシュバックされます。
次に通常のFX新規口座開設キャンペーンですが、こちらは口座開設後から2月28日(木)NYクローズまでに往復20万通貨以上取引すると3000円のキャッシュバック、往復2000万通貨以上取引すると1万7000円のキャッシュバックが受けられるというもの。
さらに、往復20万通貨以上の取引を口座開設から10営業日以内に達成すると1000円のキャッシュバックが上乗せされ、最大2万1000円のキャッシュバックがもらえます。
2万1000円のキャッシュバックを受けるには往復2000万通貨以上の取引が必要とあってかなりハードルが高めです。
ただ、「口座開設から10営業日以内に往復20万通貨以上の取引」という条件さえクリアできれば、ザイFX!限定タイアップキャンペーンと合わせて6000円がキャッシュバックされます。まずはこちらから狙ってみるのはいかがでしょうか。
さらに、FXトレード・フィナンシャルでは[FXTF MT4]を開設済みの方も対象となる上限なしのキャッシュバックキャンペーンを実施中です。
こちらは2月28日(木)NYクローズまでにFXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4]で往復200万通貨以上取引すれば、その取引量に応じてキャッシュバックが受けられる大口トレーダー向けのキャンペーンとなっています。
FXトレード・フィナンシャルに口座開設する際は、ぜひ、キャンペーンをご活用くださいね。
(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、FXトレード・フィナンシャルのウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)
>>>FXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4・1000通貨コース]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
>>>FXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4・1万通貨コース]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(ザイFX!編集部・藤本康文)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)