■トルコリラは、イスタンブール市長選の動向がカギに
トルコリラは、対米ドル・対円ともに弱い動きが続いていますが、イスタンブール市長選が泥沼化していることはトルコのイメージを悪化させていて、これがトルコリラの売りにつながっている可能性があります。
米ドル/トルコリラ 日足

(出所:Bloomberg)
トルコリラ/円 日足

(出所:Bloomberg)
トルコは民主主義国家であり、今まで選挙の正当性が問われたことがありません。イスタンブールの市長選挙の状況は極めて異例のことで、4月1日(月)からトルコのCDS(クレジットデフォルトスワップ)は上昇傾向にあります。
トルコの5年物CDS

(出所:Bloomberg)
したがって、選挙のやり直しはトルコリラのさらなる売りにつながる可能性があります。
選挙がやり直しとなった場合のトルコリラ/円の下値は17円、やり直し申請却下となった場合の上値は21円だと考えます。
トルコリラ/円 日足

(出所:Bloomberg)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)