■金融緩和合戦なら、為替への影響はニュートラルに
米中の貿易交渉も、第1段階は終わりということになりました。これから第2弾の本格的な交渉が始まっていくでしょうから、そこでの交渉状況に相場が振り回される展開がい、ずれやってくると思います。
【参考記事】
●米中部分合意で米ドル/円に110円の可能性。でも、リスクオンの円安基調は期間限定!?(10月18日、今井雅人)
しかし、それはかなり先のことだと思いますので、当面はこのネタも材料視されなくなってくると思います。
政治要因があまりなくなってくると、本来の各国の景気状況、金融政策に注目が戻っていくことになります。
足元の状況を見ると、1カ月前とさほど変わってはいません。米国は引き続き、緩やかに利下げをするとは思いますが、その他の国でも新たな金融緩和策が講じられていく可能性が、かなり高くなっています。
つまり、世界中が金融緩和合戦ということになります。そうなると、為替相場への影響はニュートラルにならざるを得ません。
■当面は、為替相場を動かす材料が見つからない…
もろもろのことを考えてみると、当面は、なかなか為替相場を動かすような材料、要因が見つからないという状態に入ってきました。
材料がないということになると、当面はレンジ相場に入り込むということになってくるのではないかと思います。
米ドル/円も109円台に乗るかどうかが、ひとつのポイントだと思っていましたが、現在の勢いを見る限り、あまり、そこまでのエネルギーを感じません。狭いレンジに入り込んでしまう可能性が高まってきたと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
その他の通貨を見ても同様で、トレンドが出そうな通貨ペアを見つけることができません。しばらくはレンジトレードをして、小さく取っていくしかないかなと考えています。
それと合わせて、いずれ下落するであろう英ポンドは、やはり少しでもショートポジションを持っておきたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
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