■FOMCは予想どおりの据え置き
今週(12月9日~)は、かなり重要なイベントが目白押しであるので、なかなか方向感の出ない動きが続いています。
そのイベントですが、まず、12月10日(火)~11日(水)に、米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されました。
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●FOMCとは? 米国の政策金利FFレートやイベントのスケジュールを徹底解説!
FF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジは、1.50~1.75%に据え置き。これは、市場の予想どおりの結果でした。
※フェデラル・ファンドレートの誘導目標レンジ上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
声明文を覗いてみると、これまで表明されていた「見通しに対する不確実性が残っている」との文言が削除されました。
先行きの不安材料が減ってきたとの判断があったのかもしれません。
■FF金利は2020年末まで現状維持か
また、声明文と同時に公表された「経済・金利見通し」の中のドット・チャート(FOMCメンバー全員のFF金利予想)では、来年、2020年末時点の予想が据え置き(1.50~1.75%)に集中していることが判明しました。
来年(2020年)、1回の利上げを予想しているメンバーは4人だけで、残りの13人はすべて、据え置きが適正レベルであるとの認識でした。
(出所:FRB)
さらに、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の定例記者会見では、「現在の政策金利は適切である」ことを示すと同時に、「物価の著しく、かつ持続的な上昇を確認するまでは、利上げの可能性は低い」との見解を表明。将来的な利上げの可能性が、かなり低いことを強調しました。
パウエルFRB議長は定例記者会見で、将来的な利上げの可能性がかなり低いことを強調した (C)Bloomberg/Getty Images News
■物足りなかった為替相場の動き…
市場は強めの声明文を受けて、発表直後は米ドル買いで反応しましたが、その後は、一転して米ドル売りとなりました。
(出所:TradingView)
ただ、値幅や値動きは、かなり小さく、FOMCといった大きなイベントのあとの動きとしては、物足りないものとなっています。
市場では、「利上げも利下げも、しばらくはないということだが、メンバーの見通しがこれまでのようにばらつきがなく、まとまってきたことは相場にはプラス」との認識となっているようです。
そして、一番の注目は、本日…
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