■今週はパウエルFRB議長の議会証言に注目
今週(2月10日~)は、パウエルFRB議長が上下院の公聴会で、議会証言を行います。
新型コロナウイルスは、米国企業にも影響があると思いますが、まだ、どの程度の影響があるのか不透明だと、発言するのではないかと思います。
FRBは2月7日(金)に、半期に一度の金融政策報告書を公表しましたが、それは、「来年(2021年)にかけてリセッション(景気後退)が発生する可能性は減少した」と、まだ、楽観的な感じに受け取れる内容となっています。
今週(2月10日~)の、パウエルFRB議長の議会証言も、楽観と悲観が混在した内容になるのではないかと思います。

2月11日(火)と12日(水)に、上下両院の公聴会で半期に一度の議会証言を行うパウエルFRB議長 (C)Bloomberg/Getty Images News
■英ポンド/米ドルはC波動入り。下値メドは?
先週(2月3日~)まで、米ドル買いで考えていましたが、今週(2月10日~)も引き続き、同じように考えています。
【参考記事】
●新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)
英ポンド/米ドルは、エリオット波動で考えてきましたが、A波動の安値を下抜けたこともあり、C波動が、やっとスタートしたのではないかと考えています。
C波動の値幅がA波動と同じだとすれば、1.26ドルがターゲットとなります。

(出所:TradingView)
その手前の1.27ドル台半ばには、1波動目から5波動目までの上昇幅の半値押しや、4波動目の安値があるため、まずは、1.27ドル台半ば~後半が下値メドではないかと思います。
引き続き、英ポンド/米ドルは、戻り売りで考えています。
【参考記事】
●ドル/円は109円中心のレンジで戻り売り。新型コロナウイルスでリスク回避の動き続く(1月28日、バカラ村)
●「株高・米ドル高」の流れは一時的か…? 英ポンド/米ドルは1.2500ドルへ下落再開(2月6日、西原宏一)
■豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは戻り売り
中国には米中貿易協議による景気悪化に加えて、コロナウイルスの影響もありますので、オセアニア通貨の豪ドルとNZドルも、弱い状況が続くのではないかと思います。
中国は、株価を下げさせないように行動を起こしていますが、その都度、反発はするとは思うものの、景気減速は避けれないと思いますので、オセアニア通貨も弱く、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルも、戻り売りで良いのではないかと考えています。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
ドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペアのこと)での米ドル買いで考えていますが、米ドル/円に関しては、GPIFが買ってきていると言われているものの、上がるような状況でもないと思います。

(出所:TradingView)
今週(2月10日~)も、ドルストレートでの米ドル買い継続で考えています。
【参考記事】
●新型コロナウイルスは為替にどう影響する? 米ドルは上がるのか? 下がるのか?(2月4日、バカラ村)
【注目情報】
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)