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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円の「居眠り取引」って一体ナニ?
クロス円が堅調な2つの理由とは?

2020年05月29日(金)19:08公開 (2020年05月29日(金)19:08更新)
陳満咲杜

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■クロス円の堅調は2つの理由によるもの

 株高の局面において、クロス円の反発をリスクオン・オフの視点で見る方が多いようだが、足元のクロス円堅調の土台は以下の2点に依存していることを見逃せない。

 1つは米ドル/円の「居眠り取引」だ。もちろん「居眠り取引」は筆者の造語で、眠気を誘う米ドル/円の値動きの揶揄である。

 5月19日(火)の米ドル/円の値幅はわずか80銭しかなかったが、昨日(5月28日)まで同日の値幅から抜けられずにいた上、執筆中の現時点でもわずかに19日(火)の下値をいったん更新している程度で、「動かない」相場の様相を呈している。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 もう1つは米ドル全体の弱含みだ。ドルインデックスは3月27日(金)安値や200日線をトライしており、3月高値を起点とした調整波を深めようとしている。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 リンクするように、ユーロ/米ドルは再度200日線を超え、3月27日(金)高値1.1148ドルを打診する勢いを見せている。

 ユーロ/米ドル 日足
 ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 要するに、ユーロ/円の切り返しは、「動かない」米ドル/円と切り返すユーロ/米ドルの両方からもたらされた結果であり、この理屈は主要クロス円全般に通じる。

豪ドル/円の堅調も然り。豪ドル/米ドルの切り返しが継続し、200日線を再度打診しているからこそ、豪ドル/円も続伸、71円前半のレベルを維持できている。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足チャート  

(出所:TradingView

豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 そして、諸外貨の米ドルに対する強含みとともに、「動かない」米ドル/円が同時進行しているから、クロス円の堅調は当然の成り行きと思われるわけだ。

■主要外貨の堅調は暴落に対する反動にすぎない

 ここで注意していただきたいのは、筆者は主要外貨対米ドルの堅調をあくまで「強含み」の値動きと見なし、ブル(上昇)トレンドに戻したとは言っていないということだ。

 確かに3月安値からの豪ドルの切り返しは急速で、また、その戻りを維持してきたが、それは、あくまでコロナショック発生後、3月安値までの暴落があったからこそ起こった調整と位置付ける。

 換言すれば、豪ドル/米ドルの上昇は深刻な「売られすぎ」の状況に対する反動にすぎず、足元、ブルトレンドと認定するにはなお性急であることを再度、記しておきたい。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

同じ理屈で、英ポンド/米ドルの切り返しを説明でき、また、ユーロ/米ドルの値動きも説明できる。ユーロ/米ドルが、豪ドル/米ドルや英ポンド/米ドルのように、3月安値からきれいな「V字リバウンド」を演じなかった理由はほかならぬ、豪ドルや英ポンドほどの暴落がなかっただけの話だ。

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 つまるところ、今、米ドル全体の頭が再度重くなり、また反落してきたが、これはあくまで3月高値までのV字急騰に対するスピード調整の一環と見なせる。ベアトレンドへの転換と見なすのは性急であり、また、不適切だと言える。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 しかし、ユーロをはじめ、主要外貨の切り返しは…

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