日経平均は凄まじい売買代金を伴って4万円へと続伸中!
みなさん、こんにちは。
今年のテーマはインフレであり、インフレで連想するのはゴールド(金)ですが、今年度に入って注目が集まっているのが日本株。
日経平均株価は凄まじい売買代金を伴って4万円へと続伸中です。
(出所:TradingView)
日本株が続伸しているのは、下記のような要因です。
1.ウォーレンバフェット氏の日本株追加買い
2.東証から低PBR企業への業務改善要請(日本企業の改革期待上昇)
3.インフレなのに日銀は金融緩和継続
4.2022年と相違し「円安、株高」で悪い円安論の後退
先週に続き、今週の日経平均も全く押し目なく続伸。今週の日経平均は3万3665円まで急騰しています。
この日経平均の人気の高さを裏付けているのが高水準の売買代金。
5月31日の東証プライム市場で売買代金が6兆9552億円と前日比2.3倍に急増し、1日あたりの取引額として過去最高を更新しました。
直近の6月14日の売買代金も4兆7500億円と高水準です。
売買代金の急増は、投資家が株式市場に積極的に投資していることを示しており、日経平均の価格上昇につながる可能性が高く、出来高・売買代金は相場の活況度を測る重要なバロメーターとなっています。
空前の規模で膨らんでいる市場ボリュームは、欧米リアルマネーがいかに日本株に注目しているのかがわかります。
米ドル/円の底堅さは変わらず、レンジの中で押し目買い
このコラムで何度かご紹介させていただいていますが、海外勢が日本株の買いに動くと、ヘッジでの米ドル/円の買いがでます。
その米ドル/円は底堅く推移しており、本稿執筆時点での米ドル/円は141.08円まで上値を伸ばしています。
懸念は本邦当局のコメント。
先週のコラムでも取り上げたとおり、本邦当局からの牽制コメントなどで141円台からの米ドル/円は上げ渋り。
(出所:TradingView)
ただ当局は為替のレベルではなく、米ドル/円の上昇スピードを懸念しているとしているため、米ドル/円の底堅さは変わらず。137円〜142円のレンジの中での押し目買いを継続。
結果、米ドル/円での円売りがあまり生産的でないこともあり、注目が集まっているのが豪ドル/円です。
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今月最も効率よく稼いでいるのが豪ドル/円
下図は、月初来の対米ドルの主要通貨の騰落率です。
対米ドルで最も値を上げていいるのが豪ドルで、最も値を下げているのが日本円。
よって、今月最も効率良く値を上げているのが、先週に続き豪ドル/円になります。
豪ドルが強い要因のひとつが「インフレに対する忍耐には限界がある」としてタカ派に戻ったRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])が影響しています。
詳しくは先週のコラムをご覧いただきたいのですが、マーケットはRBAが更に2回利上げをすることを織り込んでいます。
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豪ドル/円の上値余地は拡大、目標値は100円へ
一方、FRB(米連邦準備制度理事会)に関しては、日本時間本日未明のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果により、米先物市場ではFRBが今後2回利上げするという予測に変わっています。
1.米ドル/円はタカ派のFRBにより、底堅く推移。
2.豪ドル/米ドルは、強気なRBAのスタンスによって底堅い。
3.日経平均に加え、AI関連で活況なナスダックは続伸。
これらの結果、リスクアセットの豪ドル/円の上値余地は拡大したまま。
(出所:TradingView)
豪ドル/円の目標値を97円から100円に引き上げました。
凄まじい売買代金を伴って4万円へと続伸する日経平均と、100円に向けじりじりと値を上げる豪ドル/円に注目です。
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