東証プライム市場の時価総額がついに800兆円超え!
みなさん、こんにちは。
今年のマーケットで注目されると思われていたゴールド(金)ですが、マーケットのコンセンサスどおり、第1四半期は大きく値を上げ、一時2062ドルまで続伸しています。
(出所:TradingView)
ただその後、失速。
要因は、FRB(米連邦準備制度理事会)が再びタカ派に傾斜し、年内2回の利上げも予想されてきたこと。
これにより、ゴールドは調整に入っていますが、いずれ2000ドル台を回復すると考えています。
一方、ゴールドのかわりに海外勢の注目を集めているのが、先週に続き日本株です。
先週6月13日には東証プライム市場の時価総額が、ついに800兆円を超えてきました。
800兆円というのは旧東証第1部の最大規模を大きく上回る数字で、日本市場の活況ぶりを示しているわけです。
過去のコラムでもご紹介させていただきましたが、日本株上昇の要因はウォーレン・バフェットが日本株投資を増やしたことなど、いろいろあります。
中でも、日本企業が低PBR(株価純資産倍率) を解消し始めたのが海外勢にとってわかりやすい日本企業の変革だった、というのが大きいと思います。
トヨタのPBR1倍割れ解消で海外勢も勢いづく
そして先週、トヨタがPBR1倍割れを解消したことが話題になっています。
(出所)日本経済新聞
海外の友人との話題も日本株の話題が増えてきました。
昨年までは、日本企業の改革の遅れを指摘し、日本企業には(全く!!!!!!)興味のない友人ばかりだったのですが、様変わり。
日経平均は引き続き4万円超えを模索すると想定しています。
(出所:TradingView)
ただ、いったん節目の3万4000円のレジスタンスを目前にもみ合っており、3万4000円台をしっかり回復するには、一定の時間がかかりそうです。
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米ドル/円は円安牽制コメントとオプションの影響大!
一方、過去のコラムの確認になりますが、米系にとって日本株の購入はヘッジでの米ドル/円の買いを伴います。
そのため、日本株上昇を横目に、米ドル/円の買いをキープしていけばいいということになるのですが、米ドル/円が141円を超えてくると本邦当局がどうしても円安牽制コメントを出してきます。
加えてFXオプションの影響も。
今週、FXオプション市場では、米ドル/円の142.00円~142.50円には40億ドルと推測される規模のオプションが位置しており、オプションのガンマトレードによる米ドル売りに上値を抑えられてしまいます。
(出所:TradingView)
オプションのガンマトレードからの米ドル売りは、141円台前半での米ドルの買い戻しも出ることを意味するため、米ドル/円は141.00円~142.50円のレンジに収束。
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140~143円のレンジで押し目買い継続
ただ上値のオプションが期限切れで軽くなるに連れ、米ドル/円の上値もじりじりと拡大すると想定しています。
米ドル/円は先週までの137~142円という想定レンジを、140~143円というレンジにシフトし、押し目買い継続でしょうか。
(出所:TradingView)
中期での「日本株高、円安トレンド」は変わらないものの、短期では日経平均が節目である3万4000円台を回復できるかに注目。
そして、米ドル/円は140~143円の想定レンジでていねいに押し目買い継続とします。
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