12月FOMCの0.25%利下げを市場はほぼ織り込んだ
今週(12月9日~)の11日、米国のCPI(消費者物価指数)が発表されました。
結果は、年率で+2.7%となり、前月に比べやや強めではありましたが、それでも市場の事前予想通りでしたので、大きな影響はありませんでした。
先週(12月2日~)の米雇用統計は全体的に予想よりやや良かったのですが、それでも17-18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げを思いとどまらせるほどの数字ではありませんでした。
この重要な2つの経済指標の結果によって、来週(12月16日~)のFOMCでは0.25%の利下げが決定されることが確実になりました。マーケットもほぼ織り込んでいます。
(出所:CME)
そうなると、会合後のパウエルFRB議長の発言が気になるところですが、私は、あまり踏み込んだ発言はしないと思っています。その場合は、若干米ドル高が進む可能性が高いと考えています。
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日銀は利上げを急ぐ必要はない。政策金利据え置きなら若干円安か
その翌日には、日銀の金融政策決定会合の結果が公表されます。今回は一部で利上げを実施するのではないかという見方もありますが、私は日銀は動かないと考えています。
その理由は、年内に利上げを急ぐほど今後のインフレ懸念が大きくないからです。ここのところ、円安が定着していますが、定着していることで逆に円安によるインフレ圧力は弱まっています。これは日銀関係者も同じことを言っています。
また、CPIもここのところ緩やかなに減少し、2%台を維持しています。こうした状況下で利上げを急ぐ必要はないと日銀も考えているのではないかでしょうか。仮に据え置きになったときは、若干円安に振れるのはないかと思います。
(出所:TradingView)
それが終わると、いよいよクリスマスムードに入り、相場は動かなくなってきます。その場合は、金利差が効いてくるので、どちらかと言えば円安方向に向かう可能性が高いのではないでしょうか。
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米ドル/円152-155円レンジを想定。米ドル買い・円売りを中心にトレード
今後1週間の見通しは、米ドル/円で152-155円を予想して、米ドル買い・円売りを中心にトレードをしたいと考えています。
(出所:TradingView)
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