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米ドル/円は下落後、148円台から150円台のレンジ相場入り

 この1週間の動きを見ると、米ドル/円は年初の安値とほぼ同水準まで下落した後は、148円台から150円台でのレンジ相場に入っています。

米ドル/円 日足

（出所：TradingiView）

 一方、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）ではじりじりと円高が進むという展開となりました。

 市場での円高圧力はまだ残っていますが、一方で、米国の長期金利の低下が止まってきた影響で、米ドルにやや買い戻し圧力がかかっているという状況。米ドル/円は動かず、クロス円での円高が進むという流れになっているのだと考えられます。

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日本の長期金利は1.5％を突き抜けるほどの状況ではない

 今後の展開を予想するに当たって、日本の長期金利の動向が重要だと前回のコラムで指摘しました。
【※関連記事はこちら！】
⇒米ドル/円は流れ次第で140円程度までの下落もあるか？日本10年債利回り1.5％超えがひとつのポイントになる！しばらくマーケットの注目は日本に集まる状況が続く（2月21日、今井雅人）

 その長期金利ですが、10年物国債の利回りを見てみると、1.5％手前まで上昇した後は、1.32％台にまで下落。その後やや戻して、現在は1.4％程度となっています。1.5％を超えてくるかが焦点だとお話ししましたが、まだそこを突き抜けるほどの状況ではないということのようです。

日10年債利回り 日足

（出所：TradingiView）

 引き続き、日本の長期金利の動向に注目ですが、もし、上に抜けるのだとすれば、日銀関係者が今まで以上にタカ派の発言をするか、賃金やインフレ指標が上振れたときではないかと考えられますので、よく注視しておきたいと思います。

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米ドル/円は週足で重要なポイントにある。下抜けなら140円が視野に入る

 チャートを確認してみましょう。今週は週足に注目してみます。

 まず、米ドル/円ですが、年初の安値まで達してきていて、ここから反転するのか、下に抜けるのか重要なポイントに来ています。下に抜けてしまうと140円が視野に入ってきます。

米ドル/円 週足

（出所：TradingiView）

 次にユーロ/円ですが、こちらは今年（2025年）の安値は下に抜けているように見えます。次の目標は153円辺りになるかと思いますが、かなり修正は終わってきているようにも見えます。

ユーロ/円 週足

（出所：TradingiView）

 ユーロ/米ドルを見てみると、こちらはトレンドがまったくない状況になっていますので、あまり示唆するものは見受けられません。

ユーロ/米ドル 週足

（出所：TradingiView）

 ちなみに、メキシコペソ/円ですが、こちらもゆっくりながら、下落傾向が続き、7.00円が視野に入ってきているように見えます。

メキシコペソ/円

（出所：TradingiView）

 ということで、今後の方針ですが、やはり米ドル/円、ユーロ/円での戻り売りを続けるのが有効かと思われます。米ドル/円は150円台半ばあたりは売りゾーンになってくるのではないかと予想しています。

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